取材プロセスを見せる新報道番組は、SNS時代にどう記者を守ればいいのか――。27日に行われた日本テレビの定例会見で、新番組『追跡取材 news LOG』(毎週土曜22:00~)をめぐり、記者や番組への誹謗中傷リスクについて質問が飛んだ。伊佐治健取締役執行役員(報道担当)は「SNSによる記者あるいは番組に対する中傷は非常に大きな問題」とし、記者の安全に配慮しながら番組の信頼獲得を目指す考えを示した。

  • 日本テレビ本社=東京・汐留

    日本テレビ本社=東京・汐留

同番組をめぐって、取材の過程を見せることで記者が攻撃の対象になる可能性もあるのではないかという質問に対し、伊佐治氏は「SNSによる記者あるいは番組に対する中傷は非常に大きな問題と考えています」と回答。日本新聞協会や日本民間放送連盟といった業界団体でも、記者を守る対策が検討されていると説明した。

その上で、取材に対するネット上の声については「正面から受け止めながら、よく吟味して、受け止めるべきものがあれば、1つの情報として進めてまいります」とする一方、「なかには個人的な攻撃、誹謗中傷が多いことも事実」と指摘。報道局としても記者の安全に配慮しながら、SNS時代に対応していく必要があると述べた。

『追跡取材 news LOG』は、記者の取材プロセスも示しながらニュースを伝えていく番組。伊佐治氏は、今後さまざまな声が寄せられることを見込みつつ、「正確で公正公平に、この番組のコンセプトでもあるニュースの核心をしっかりとつかみ取って伝えていくことで、報道の姿勢を示していきたい」と語った。さらに、「視聴者の信頼を勝ち取り、SNS上においても取材に対する評価もいただければ」と期待を示した。

また、初回放送について、福田博之社長は「視聴率を獲得するために工夫を巡らせるのではなく、番組の目指すものが視聴者に伝わる放送にしてほしいと現場には伝えています」と説明。「『追跡取材 news LOG』の個性をしっかり伝えることができるよう、2回目以降の放送の準備をしてほしい」とした。

メインキャスターを務める和久田麻由子については、「日本テレビの番組で拝見するのは新鮮で、信頼感・安定感はさすがだと感じました」と評価。「今後ますます和久田さんらしさと新たな和久田さんの一面を見せてもらえると楽しみにしています」と期待を寄せた。

初回視聴率については「満足のいく数字とは言えません」としながらも、「まだ初回で認知も十分ではないので、初回だけの数字で判断はしておりません」とコメント。VTRが長くライブ感が足りないのではないかという指摘には、「物足りなさは感じましたが、初回ですので、回を重ねるごとに狙ったことがしっかり伝わる番組になっていくと期待しています」と述べた。