大井川鐵道の代表取締役社長、鳥塚亮氏のブログにて、6月1日から井川線の運用を変更し、全列車を観光列車化することが明らかにされた。この場合の観光列車とは、旅行商品として事前予約制で発売し、予約することで必ず乗車(着席)できる列車だという。

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    井川線の全列車を観光列車化するという

井川線は千頭~井川間を結ぶ路線だが、鳥塚氏は現在の井川線について、沿線地域の人口減と過疎化により、地域住民の利用は皆無となっており、過去15年間定期利用者がゼロの状況にあると説明。地域の足としての役割は終了しているとも明かした。

ただし、「将来的に車の運転ができなくなったらこの土地には住んでいられない」という不安を持つ人に対して、社会便益を提供するべく、今回の改定に「地域住民へのフリーパス(2年間有効、発行手数料1,000円)」というアイテムを含むことで、山間地域の将来性についても配慮したとしている。

6月1日以降、井川線の列車は1日5往復すべて観光列車化し、乗車料金を1人1乗車3,500円(小児半額)に設定。旅行商品として事前予約制で発売し、必ず乗車(着席)できる列車を提供する。アプト式電気機関車を連結するアプトいちしろ駅、世界的に有名な奥大井湖上駅などで停車時間を設定し、観光案内を行う。下り405列車(千頭駅14時35分発、接岨峡温泉行)、上り402列車(接岨峡温泉駅10時45発、千頭行)の1往復については、地元の温泉への宿泊など観光客への利便を図るため、普通乗車券のみで乗車できる車両を設定する。

なお、現状において定期利用者はゼロだが、将来的に車が運転できなくなっても鉄道が移動機能を果たせるように、地域住民に向けて2年間有効(更新式)、発行手数料1,000円で405・402列車以外の観光列車を含む全列車に乗車可能な住民パスを発行し、利用促進を図る。