星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」は7月23日、「界 宮島」を広島県・宮島口温泉に開業する。それに伴い、4月22日より宿泊予約を開始した。
瀬戸内海と島々が連なる神秘的な光景と、世界遺産「嚴島神社」を中心とし、古くから信仰を集める宮島。同施設は、この地に息づく豊かな自然と醸成された文化を尊重し、継承する温泉旅館を目指す。コンセプトは「見晴らしの湯で、いつくしみの凪逗留」。瀬戸内の歴史や文化をいつくしむ滞在を通じ、心身が調う特別な時間を提供する。館内は全館畳敷きのため、素足で快適に過ごせるのも特長だ。客室数は54室、料金は32,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)となっている。
瀬戸内の絶景と地域の意匠が響き合う「海霧の間」
ご当地部屋「海霧の間」からは、穏やかな瀬戸内海と島々が織りなす多島美を望むことができる。窓の両側を彩るカーテンは、幻想的な海霧をイメージしたデザイン。瀬戸内の島々が柔らかなグラデーションで描かれ、窓の外に広がる本物の景色と客室がシームレスにつながる一体感を演出する。室内には、広島県福山市を中心とする備後地域で生まれた高品質な「福山デニム」のクッションや、香川県の高級石材・庵治石(あじいし)の粉を練り込んだ「庵治ガラス」の照明を設えた。瀬戸内が誇る、いくつもの工芸品が調和し、地域の文化を肌で感じる上質な空間に仕上げた。
独自演出に満ちた「安芸の海遊会席」
広島が誇るレモンや牡蠣、お好み焼きなどの食文化を、「トロンブルイユ(見た目と実際の食材・味が異なる料理)」の技法で表現した遊び心あふれる会席「安芸の海遊会席」を提供する。
夕食の幕開けは、デザートに見立てたレモンと海老ムースをあわせたキッシュ「タルトシトロン」。
メインの台の物には、村上水軍ゆかりの縁起物「水軍鍋」を提供する。「八方の敵を喰らう」とされる縁起物のタコや近海で獲れた、わかめ、昆布などの海藻、鯛、穴子などの海の幸を贅沢に盛り込んだ。
会席の締めくくりは、広島のソウルフード「お好み焼き」に見立てたモンブラン。最初から最後まで驚きが続く、見立ての技を凝らした驚きのひとときを体験できる。
最上階の絶景露天風呂と古代サウナ「石風呂」
宿の最上階の大浴場には、瀬戸内の海と山、それぞれの情景に浸る2つの湯殿を用意する。南側に面した露天風呂は、瀬戸内海と湯船が溶け合うようなインフィニティ。まるで穏やかな海そのものに身を委ねているかのような、開放感あふれるひとときを堪能できる。
一方、北側の山並みを望む内風呂には、体の芯から温まる「あつ湯」と、じっくりと癒やされる「ぬる湯」の2種類を設けている。
さらに、敷地内で最も海に面した地に、瀬戸内地域で古くから親しまれてきた「石風呂」を現代に継承した古代サウナも併設する。鎌倉時代に起源を持ち、かつてこの地の暮らしに根付いていた石風呂は、今では目にする機会がほとんどない。現存する遺構の調査や文献をもとに、現代のくつろぎを追求して甦らせたこの空間を通じて、瀬戸内が育んできた奥深い温泉文化を体験できる。








