5年ぶりのグラビアは、不安と向き合うところから始まった。「以前より劣っていると思われたらどうしよう」――。そんな思いを抱えながら臨んだ2nd写真集『RIO』。デビュー10周年という節目に完成した一冊には、寺本莉緒が俳優として積み重ねてきた時間と、変わらない原点が刻まれている。(前後編インタビューの前編)

  • 寺本莉緒 撮影:佐藤容平

    寺本莉緒 撮影:佐藤容平

5年ぶりのグラビア復帰

「グラビアをいつやろうかと考えていたタイミングでお声をかけていただいて。ちょうど芸能生活10周年という節目でもあったので、自分にとってもすごくいい区切りになりました」

Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』をはじめ、俳優として存在感を放っている寺本莉緒が、デビュー10周年の節目に2nd写真集『RIO』(講談社 2,970円)を発売した。グラビア再開は実に5年ぶりだ。

「元々20歳になった時とか、そういう機会をうかがっていたんですけど、いろんな作品の兼ね合いもあって実現が叶わなくて。1st写真集だけで終わってしまうかもしれないと思ってた時期もあったので、こうして機会をいただけて本当にうれしいです」

写真集の発売が決まり、大好きなグラビアにもう一度挑戦できる喜びの一方で、体のコンディションや表現面で「5年前の自分と比べて、劣っていると思われたらどうしよう」という不安もあったという。

こればかりは写真集を手に取ってくれた人たちがどのように評価するか次第だけれど、自身では「写真はすごくキレイに仕上がっていて、ボディメイキングしてよかったなと思いました」と納得の写真集が完成した。

増量の相談相手はまさかの…

体型づくりについてさらに聞くと、増量の難しさを率直に語る。

「めちゃくちゃ大変でした。私自身、普段からよく食べるんですよね。普段から皆さんがジャンキーだなって思うものを食べるのが好きなんですけど、それを超えるカロリーのものってなかなか見当たらなくて」

そこで取った行動が驚きだった。

「好きなものを控えて、お菓子とか間食を増やしました。あとは、プロレスラーの方にどうやったら増量できるかを聞いたら、菓子パンがお腹にあまり溜まらずにカロリーをとれると教えていただいて。お餅やお米、菓子パンを食べていました」

写真集撮影のため、プロレスラーから増量の助言をもらう。初耳のアプローチで思わず二度聞きしてしまったが、こんなにも信頼できる相談相手はそうそういないだろう。

そして、増量のために控えたという好物も意外なものだった。

「ラーメンをやめてたんです。一番好きな食べ物なんですけど、我慢して我慢して……」

この話を聞いて、あるドラマの会見を取材した時のことを思い出した。その会見では、出演俳優2人が、撮影期間中に「尋常じゃない数のラーメン」を食べた結果、徐々にスリムになっていったと言うのだ。

ラーメンといえば、むしろダイエットのために食べるのを我慢する食べ物というイメージがあったので、コペルニクス的転回だった。体質によるところも大きいとは思われるが、にわかに信じがたいという人も少なくないはずだ。

身をもってその現象を体感している寺本本人ですら、「本当に太らないです。何も変わらないし、むしろ減るんですよ」と不思議そうに話していた。