JR東日本は、第一線の職場で生まれた技術開発の成果を幅広く社会に届ける新ブランド「GENICHI(ゲンイチ)」を立ち上げた。コンセプトは「ゲンバ発、セカイ行き」。公式サイトを通して情報発信を始めるとともに、一部製品は「JRE MALL」で一般向け販売も実施する。

  • 「GENICHI」公式サイトもオープン

    「GENICHI」公式サイトもオープン

新ブランド設立の背景には、同社が1988年に開始した「現場第一線における技術開発」制度の存在がある。作業現場で直面した課題を社員自ら解決する独自制度で、2025年度までの累計開発件数は約1万4,500件にのぼる。1年間換算で約380件、1日1件以上の新たな技術開発に相当し、近年は約3割が実用化されているとのこと。

グッドデザイン賞やインフラメンテナンス大賞、文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞などの受賞実績もある。 一例として、360度全方向から視認できる「全方向踏切警報灯」、濡れた場所や低温下でも応急処置しやすいテープ「ファーストリペア」、雨の日でも床に水たまりが発生しにくいシステム床「ハレユカ」、鼠によるケーブル被害を防ぐ「防鼠シート」などが現場発の製品として誕生している。

  • 「GENICHI」ロゴ

    「GENICHI」ロゴ

「GENICHI」は、これまで埋もれがちだった現場発のアイデアを鉄道分野にとどめず、より多様な分野で活用し、社会に新たな価値を届けることをめざすブランドと位置づける。これまでに積み上げた現場発の開発品について、公式サイトで幅広く情報発信を行う。おもな開発品は、5月開催の「第2回 鉄道技術展・大阪 2026」で展示を予定している。