2015年10月から2016年9月まで放送された『仮面ライダーゴースト』が10周年を迎える。異世界の怪物「眼魔(ガンマ)」に倒され幽体(ゴースト)となった仮面ライダーゴースト/天空寺タケルを演じた西銘駿と、彼の幼なじみであり、眼魔の世界で妹・カノン(演:工藤美桜)と共に長年暮らしてきた仮面ライダースペクター/深海マコトを演じた山本涼介に対談インタビューを敢行し、10年前に青春を燃やして取り組んだ本作出演への思いを語り合ってもらった。

  • 左から、山本涼介、西銘駿 撮影:大塚素久(SYASYA)

    左から、山本涼介、西銘駿 撮影:大塚素久(SYASYA)

「ああ、あれから10年経ったんだ」高校生の言葉に…

――ゴースト(おばけ)をモチーフとした『仮面ライダーゴースト』では、世界の偉人や英雄の魂が込められた「眼魂(アイコン)」が重要アイテムでした。眼魂や変身ベルト「ゴーストドライバー」を初めて見たときの印象はいかがでしたか。

西銘:最初のころ、関連アイテムのデザイン画をいくつか見せてもらったのですが、そのときは「目玉」の形をしている眼魂を見て「子どもが観る作品なのに、こんなリアルな目玉って、怖くないのかな」と思いましたね。でも、実際に撮影で使用する眼魂を見ると、不気味さよりもポップで可愛い雰囲気が強く、印象がガラッと変わりました。それから、タケルの変身アイテムなので、撮影中は常に手に持ってなじむようにしていました。眼魂はボタンを押すと中央の図柄が変わる仕組みで、押し具合もカチャカチャと気持ちよくて……まるでハンドスピナーを回すかのように、無意識のうちにボタンを押し続けちゃうんです。

山本:俺も撮影の合間とか、ずっと眼魂のボタンをカチャカチャ押していましたね。眼魂もゴーストドライバーも、シンプルで印象に残るデザインです。

西銘:自分が暇さえあればカチャカチャやっているのに、誰かが眼魂のボタンを押していると「うるさいなあ」って思ってた(笑)。

山本:マコト(スペクター)は第4話からの登場でした。当初は、最愛の妹・カノン(演:工藤美桜)が「妹眼魂」になっていたでしょう。カノンが人間の姿に戻るまで眼魂に向かってずっと語りかけていたから、眼魂そのものにも愛着があります。

――改めて『仮面ライダーゴースト』放送から10年という節目を迎えた現在のお気持ちを聞かせてください。

西銘:つい最近、「子どものころ、『仮面ライダーゴースト』観ていました」と、高校生の男の子から声をかけてもらったことがあるんです。僕も放送当時は高校生だったので、「ああ、あれからもう10年も経ったんだなあ」としみじみ感じました。

山本:ありがたいことに、この作品から入ってくださったファンの方々も多くいらっしゃるんです。また、プライベートで知り合ったオンラインゲームの友だちからも「幼いころ観ていました」とよく言われますね。普段は忘れていても、周囲からそういった発言が飛び出すと、10年という歳月が過ぎたんだなあと思います。

――それまでテレビで観ていた「仮面ライダー」に、今度は自分がなるんだ、という実感が湧いたのはどんな時でしたか。

西銘:撮影が始まったころは、まだ放送前ですし、自分が「仮面ライダー」をやっている手ごたえが全くなくて不安だったんです。でも制作発表で子どもたちからキラキラした目で見つめられたとき、「仮面ライダーになったんだ」という気持ちが強くなりました。番組のスタート前から応援してくれる方たちがいることは、僕たちにとって何よりの支えでした。

山本:制作発表、懐かしいですね。インタビュー用の受け答えをどうしようか、事前に一生懸命考えていました(笑)。 最初のころは、撮影をしてもキャスト・スタッフ・関係者以外の人にほとんど会わないから、自分たちの姿が本当に放送されるのか? という気分に。

西銘:そうそう。わりと人里離れた場所での撮影が多かったから、自分たちだけでコツコツ作っている感覚でした。でも、たまに都心部で撮影する機会があったとき、何やってるんだろうって人だかりができるんです。それが「仮面ライダー」の注目度を自分の目で確かめられる瞬間でしたね。