第13話「疑惑の花嫁」では1570(永禄13)年の様子が描かれた。以下では、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは安藤守就の娘・慶が小一郎のもとへ嫁いできた。美しい慶は一目で木下家の男たちを虜にする。しかし寧々(浜辺美波)は慶の悪評を耳にしており、さらに前田利家(大東駿介)から、慶の前夫が稲葉山城の戦いで討死したことを教えられ、慶に対して警戒心を強める。慶本人も、小一郎に美濃を裏切った父・守就とその原因である小一郎を恨んでいると白状した。さらに「この身はあなたに差し出します。でも、心はお前たち織田の者には指一本たりとも触れさせぬ!」と小一郎を強く拒絶する。果たして小一郎は頑なな慶の心を開くことができるのだろうか。
SNSでは「滅茶苦茶シリアスなのにテンプレ台詞で少し笑ってしまった」「気が強い女が好きな上に、前の恋人引きずってるのは小一郎もだからなぁ」と慶と小一郎のやりとりにコメントが集まった。また、藤吉郎とライバル関係ながら慶の詳細を教えてくれた利家は、「木下家の敷地に普通に入ってくる利家、もうすっかり仲良しやね」「犬猿の仲のやり取りも完全にコミュニケーションの一種だな」と話題になっている。
また、寧々に散々に女狐と揶揄された慶に、吉岡里穂が演じる日清・どん兵衛のCMの人気キャラ・どんぎつねを連想する視聴者が多く、「どんぎつねが女狐って呼ばれている」「緊迫したシーンなのにうどんが浮かんでくる」とネットでは盛り上がりを見せていた。
藤吉郎(池松壮亮)、徳川家康(松下洸平)と再会する
次に、藤吉郎が家康と再会するシーンが挙げられる。馬廻衆だった藤吉郎が家康にアドバイスを求めたのが1563(永禄6)年だった。あれから7年の歳月が流れ再会した2人だったが、感極まる藤吉郎に対して、家康はまったく藤吉郎のことを覚えていなかった。これには側近である石川数正(迫田孝也)もあ然としていました。「このタヌキ覚えてないの?」「まぁ家康は家康で忙しかったもんね」と家康のまさかの反応に多くの視聴者が困惑したようで、キツネとタヌキが今週のSNSを賑わせている。
浅井長政、苦渋の決断を下す
最後に四面楚歌の家中で苦渋の決断を下した浅井長政の姿がある。信長との約束を守るため浅井家をまとめようと踏ん張る長政だったが、同意する家臣は1人もいなかった。さらに父・浅井久政(榎木孝明)が朝倉景鏡(池内万作)を伴って現れると、景鏡は万福丸だけでなく、市の命まで奪うことをほのめかす。愛する家族2人を人質にとられた長政にはもはや抵抗する余地はなかった。
SNSでは「長政さま、夫としても義弟としても本当に魅力的で良い奴なんだけど、あまりにもカリスマ性が無さすぎるね」「この長政は人間としては素晴らしいけど、戦国適正はあんまないよね」と、長政への厳しい評価が集まった。
この場に同席していた浅井家家臣・遠藤直経は、1531(享禄4)年頃に生まれたと伝わっている。通称は喜右衛門で、浅井氏では重臣の一人として軍事や諜報に関わった。また、多賀大社に三十六歌仙絵を奉納するなど、文化的教養を持つ武将としても知られている。複数回にわたって信長の暗殺を試みており、居城である佐和山城で信長を接待した際に暗殺を謀ろうとしたが、久政に制止され未遂に終わった。しかし直経はこれにとどまらず、再び実行に移そうとしたが、木下藤吉郎によって阻止されたと伝わっている。
また、お市と長政が婚姻した時も、信長が柏原の成菩提院に宿泊している間に長政に暗殺を進言したが、この時も止められた。そして姉川の戦いでの敗走の中、織田勢になりすまし、信長本陣に迫ったが竹中半兵衛の弟・竹中重矩に見破られ討ち取られた。すさまじい執念だ。
きょう12日に放送される第14話「絶体絶命!」では浅井長政の裏切りにより、織田軍は朝倉領より退却を余儀なくされる。信長を無事に京へ帰すため、小一郎と藤吉郎は殿(しんがり)を務めることに。絶望的な状況の中、竹中半兵衛(菅田将暉)が策を見いだす。



