第11話「本圀寺の変」では、1568(永禄11)年から1569(永禄12)年の様子が描かれた。最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは、織田信長に会いに来るなり2度も命を狙われた松永久秀の姿が挙げられる。大和を治める久秀が信長に謁見するため芥川城を訪れた。十五代将軍・足利義昭の実兄である十三代将軍・足利義輝の暗殺に関与した疑いのある久秀は多くの恨みを買っているようで、三好家の残党兵、細川家の家臣に立て続けに襲われる。

しかし、久秀は三好家の残党兵をあっさりと斬り殺し、その血のりを三好家の旗でぬぐった。悪びれることなく堂々とした態度にSNSでは「竹中久秀の底知れなさがやばいね」「冒頭から久秀がキレ味鋭すぎる! これからの活躍も楽しみ」と久秀のこれからの活躍に期待の声が集まった。1間は約1.8mなので10間は約18mになる。そんな距離で2度も襲われるとは、久秀の悪評は予想以上に広まっているようだ。

小一郎、僧に扮装し窮地を乗り切る

次に時間を稼ぐため、僧に扮し三好三人衆を言いくるめた小一郎のシーンが挙げられる。予想以上の小一郎たちの奮戦に業を煮やした三好三人衆は斎藤龍興の提案に乗って本圀寺へ火矢を射ようとする。間一髪の所で機転をきかせた小一郎は僧の衣をまとい、寺を燃やすと祟りがあり、さらに義昭は寺から移ると告げる。窮余の策だったが、狙い通りに時間を稼ぐことに成功した。SNSでは「武将は縁起担ぐし、効果的だな」「ガチで緊迫したシーンなのに雑なコスプレに笑っちゃいそう」と、小一郎の言動にコメントが寄せられた。

三好三人衆と松永久秀は共に三好長慶の家臣だったが、1564(永禄7)年の長慶の死をきっかけに権力争いが激化する。足利義輝が暗殺された永禄の変が起きると、三好政権内部で三人衆と久秀が対立し、1567(永禄10)年に両者は奈良・東大寺周辺で激突し、東大寺大仏殿の戦いが起こった。東大寺は松永久秀の居城・多聞山城のすぐ近くにあり、三人衆が陣を構える。そこへ松永久秀が夜襲をかけたことで戦闘が発生。大仏殿を含む伽藍の大部分が焼失した。その後100年以上もの間放置されていたが、東大寺の僧侶・光慶の先導によって1709年(宝永6)年にようやく修復された。

浅井長政(中島歩)、炎の中から鏡を拾う

最後に、焚き火にくべられた市(宮崎あおい)の鏡を素手で拾い上げた長政のシーンが挙げられる。浅井家へ嫁いできた市だが、浅井家中での暮らしは楽ではないようだ。手紙をしたためることすら容易ではなく、兄・信長から贈られた京土産の鏡は密かに燃やされてしまう。これは長政の父・浅井久政(榎木孝明)の指示のようだ。あきらめかけた市だが、何と長政が自らの手で鏡を拾い上げた。長政の優しさに思わず市は涙を流す。SNSでは「火中の手鏡を拾うなんて、長政さま漢だね」「四面楚歌かと思ったけど、ちゃんと味方はいたんだな」と長政の評価がうなぎ上りとなっている。

きょう29日に放送される第12話「小谷城の再会」では、藤吉郎がこれまでの功績により、主君の織田信長から京都奉行に任じられる。また、市と浅井長政の間に長女・茶々が誕生。さらに小一郎の前に安藤守就(田中哲司)の娘・慶(吉岡里帆)が現れる。

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