ピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2026』。過去最多6,171人のエントリーの中から決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、21日18:30~生放送)に駒を進めたのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人だ(※決勝戦ネタ順)。

ファイナリスト9人へのインタビューを、決勝戦前日まで紹介。トンツカタン お抹茶は、2024年大会では追い風を感じながらの決勝進出だったが、今回は「無風」の中でつかんだという切符。ファイナリストの中でも個性的な面々がそろう“男臭い大会”と語りながら、真輝志へのリベンジ、そして「芸人でいられる場所」と話す『R-1』への思いを明かした――。

  • トンツカタン お抹茶

    トンツカタン お抹茶

個性の強い芸人たちと「漢の戦い」

前回の決勝進出時は、準々決勝の頃から周囲に「今年のお抹茶は行きそうだ」という空気があり、本人も追い風を感じていたという。しかし、今回はそのような流れがなく、手応えはあっても静かな状況の中で勝ち上がった。

「今回は無風も無風でした。でも前回よりも、自分の力で決勝進出をつかみ取れた気がします」

準決勝では、必ずしも自分を目当てにしていない観客にもネタが届いていたと感じている。自分の“ニン”(個性)が以前より伝わるようになり、それが笑いにつながったという実感があるそうだ。

ファイナリスト9人の顔ぶれを見渡すと、「こんなに男臭かったでしたっけ?」と笑う。今井らいぱち、ドンデコルテ渡辺銀次、ななまがり初瀬、しんや、ルシファー吉岡と、個性の強い芸人が並び、「漢の戦い」という印象を受けている。

その中で意識する存在として挙げたのが、真輝志だ。2年前、初めて決勝へ進出したときも同じ舞台に立った相手で、当時は真輝志がトップバッターで4位、お抹茶は7番目の出番ながら最下位という結果だった。ピンネタの達人と認める相手だからこそ、今回は「打ち負かしたい」と語る。

『R-1』は「自分が芸人でいられる場所」

そんなお抹茶が今回のファイナリストの中で誇れる強みとして挙げたのは、少し意外な「毛髪量」だ。

「今回の顔ぶれだと、毛髪量になってくるかな」

決勝に向けて美容院にも行ったが、髪を短く切らず、毛髪量を維持するためにパーマをかけたという。ピン芸人は髪型で遊ばない人が多い中、あえて髪を動かすことで余裕のある雰囲気を出したいと考えている。

そして、お抹茶にとって『R-1グランプリ』は、自分が芸人であり続けるための舞台でもある。

「『R-1』は、自分が芸人でいられる場所です」

2024年大会で決勝に進出できなければ、迷走していたか、心が折れて芸人を辞めていたかもしれないという。当時は「もっとやれるはずだ」という思いと、「これがダメならここまでかもしれない」という焦りの中で、『R-1』に向き合っていた。

だからこそ、今回の2度目の決勝進出は大きな意味を持つ。

「今回の決勝進出で、“俺はちゃんとおもしろいんだ”と自信が芽生えました」

自分の個性を信じて舞台に立つ。その思いを胸に、お抹茶は再び『R-1』決勝の舞台に挑む。