『ダイアンのよなよな…』きっかけに起こった“ある変化”
『なんなん自分』では、ラジオの話もつづられている。その章の中でも言及されているのが、『ダイアンのよなよな…』(ABCラジオ)だ。ダイアンの歴史を振り返るなかでも、特別に大切な番組だと思う。本当に面白いラジオだった。今回のエッセイを読んで、リスナーからも改めて、『よなよな…』を作ってくれたプロデューサーの鈴木洋平さんに感謝を伝えたいと思った。同じように思った人がたくさんいるはずだ。
「プロデューサーさんがすごいラジオ好きの方で、その方じゃなかったら、(パーソナリティは)僕らじゃなかったと思うんですよ。それ以前に、アシスタントの人が入って3人で別のラジオをやらせてもらったことはあったんですけど、(『よなよな…』は)『2人だけでやってください』と最初から言ってもらってたので。2人だけで3時間生放送をやるっていうのは、そのプロデューサーさんやったことが大きいのかなと思いますね」
『よなよな…』がきっかけで、ある変化もあったという。
「ラジオをやらせてもらうようになって、自分たちの見られ方というか、そこはちょっと変わったんかなとは思いました。より僕らのことを分かってくれるファンの方が増えたのは、ラジオの影響が大きいのかなとは思います」
『27時間テレビ』総合司会に『紅白歌合戦』副音声も担当
2021年9月、『よなよな…』が放送を終了した。諸行無常、有為転変、生々流転。世は移り変わっていくものだと賢い先人たちが言ってはいるが、生活に根づいて当たり前にあると思っていたものがなくなる喪失感たるや、筆舌に尽くしがたい。放送終了翌週の月曜日は「今日『よなよな…』の日やん!」とハッとしてすぐに、「そうや、もう終わったんやった……」という現実を突きつけられた。
心にぽっかりと空いた穴を、ダイアンが出演するテレビ番組で少しずつ埋めていく。どれも面白い。けれど、やっぱりダイアンのラジオが聴きたい。そんな時に始まったのが、『TOKYO STYLE』(TBSラジオ)だ。ダイアンのラジオがまた聴ける! 『よなよな…』リスナーは歓喜した。その上、番組が始まるタイミングで二人にインタビューできる機会まで得てしまった。
このインタビューの時、ダイアンは上京4年目。冠特番が放送されるなど、側(はた)から見ていて充分順調な仕事ぶりだったが、二人はその後もじわじわと仕事の幅を広げていく。2023年には『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』(フジテレビ系)の総合司会を千鳥、かまいたちとともに務め、昨年は『第76回NHK紅白歌合戦』の副音声実況トーク「紅白ウラトークチャンネル」を担当した。ダイアンを取り巻く環境は大きく変わったが、ユースケはこの現状をどのように感じているのだろうか。
「例えば、『27時間テレビ』もそうですし、『紅白』のウラトークもそうですし、ああいう大きい番組に携わらせてもらったのは、(環境の変化を)確かに感じますね。大阪でやってたら、たぶんそういう機会ってなかなかないと思うので。自分らのことなんですけど、すごいなって思いました。紅白はやっぱり現場の空気がすごくて。めちゃくちゃ厳重でしたし、その空気を味わえただけでも、すごく良かったというか」
単独ライブや漫才をいつまで続けるか問題
周りの環境が変わっていくなかでも、変えないことがある。単独ライブの開催だ。コロナ禍の2020年を除き、ダイアンは毎年、単独ライブを開催している。
「僕らぐらいの世代になると、意外ともうやらない人も出てくるんです。(自分たちも今年はやめておこうかなと)ちょっと思ったりもするんですよ。やっぱり大変やし(笑)。でも、やってないと、変な話ですけど、それこそラジオとかでも今までみたいにしゃべられへんというか。『お前ら単独もやってないやん』となると思う。大変ですけど、年に一回やし、そこはやっとかなあかんな、みたいな。それがなんとなく続いてる感じですかね」
単独ライブ、そして漫才をいつまで続けるか。ユースケが今年1月にゲスト出演した『あちこちオードリー』(テレ東系)でも話題に上がっていたが、改めてユースケの考えを教えてもらった。
「しんどいっていうのもあると思うんですけど、やっぱりみんな言うんですよ。劇場とかでネタは楽しくやってますけど、単独ライブとなると、自分らだけで新ネタを何本もやるし、その作業がしんどい」
「もちろん、しんどいことではあるんですけど、じゃあそれをいつまで続けるんかってなったときに、昔はずっとやりたいと思ってましたし、今も思ってますけど、実際そのときになってみないとどうなってるか分からないので」
「それはこの年齢やからちょっと思うのかもしれないです。基本は続けていきたいんですけど、例えば5年後、10年後に劇場でめちゃくちゃスベってて、後輩に『ダイアンさん、めっちゃスべってはったな』と言われる状況になってるかもしれない(笑)。それはちょっとしんどいですし、極端に言えば、そういうことですかね」




