相模鉄道は9日、新型車両「13000系」の営業運転を3月30日から開始すると発表。同日の報道公開で車両をお披露目し、かしわ台駅から横浜駅まで試乗会も実施した。「通勤車両としては珍しく、細部まで徹底的にこだわったデザインが特徴」とのこと。
新型車両13000系は、総合車両製作所が製造を担当した8両編成の車両。相鉄グループが2014年から進めてきた「デザインブランドアッププロジェクト」の第2フェーズとして、これまでのデザインコンセプト「安全×安心×エレガント」に「未来」というキーワードを加えた。
13000系の車体前面は、水を切り拓いて進む海の生き物のような、流麗な造形を参考にデザインしている。前照灯はクリスタルカットされたアクリルを配置した相鉄オリジナルのデザインで、「未来を見つめる目」を表現。前照灯の内部において、さび色(線路の色)をイメージした配色も行っている。前照灯の両端部に「Concept Emblem」と呼ばれるエッジの際立った部品を新設するなど、より一層のエレガントさを感じられる工夫も。車体前面中央部に、「YOKOHAMA NAVYBLUE」のマット色を施した「センターパネル」を新たに導入した。
車体色は12000系(相鉄・JR直通線用車両)や20000系・21000系(相鉄・東急直通線用車両)と同様、横浜をイメージした濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」で塗装。入線時にホームから車両の横顔が美しく見える新設計も実施しているとのこと。
車内はグレーを基調にした内装で統一。12000系と比べて先頭車の座席数を6席、1編成あたり計12席増やした。座席は座り心地を改良し、ランダムパターンで汚れの目立たない生地を採用。ガラス製の荷棚・仕切り・貫通扉も採用し、開放的な室内空間としている。
車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースは全号車に設置し、優先席の一部を「ユニバーサルデザインシート」(立ち座りを容易にするために座席の高さを上げ、座り心地を損ねない範囲で座面を小さくしたシート)とするなど、多様なニーズに対応。特徴的な形状の吊り革(2016年度グッドデザイン賞受賞)も引き続き採用している。
相鉄線の特徴とされる「車内の鏡」は13000系にも設置。ドア上に17インチの液晶式案内表示器を搭載したほか、空調効果を高めるため、すべてのドアに「個別ドアスイッチ」を設置する。快適性向上にも努め、「ナノイーX」搭載の空気清浄機を各号車に1台設置。セキュリティ向上を目的に設置する車内防犯カメラは、解像度とフレームレートを上げているという。
時間帯によって色調が変化する調色調光式のLED照明も採用。室内灯や各種灯火類のLED化に加え、12000系と同型のIGBTタイプVVVFインバータ制御装置を導入することで、消費電力を抑制する。相鉄の既存車両との比較で、1両あたりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑制し、年間約33.3トンのCO2排出を削減するなど、環境性能を高めるとしている。















