秩父鉄道は29日、埼玉県秩父市で12月3日に開催される「秩父夜祭」に合わせ、SL列車「SL秩父曳き山夜祭り号」を特別運行すると発表した。日本三大曳山祭のひとつとして知られる「秩父夜祭」の来場者向けに、夕方の移動に便利な時刻で設定する。
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「SL秩父曳き山夜祭り号」イメージ
「SL秩父曳き山夜祭り号」は行田市駅15時23分発・秩父駅17時55分着の下り列車のみ運行。蒸気機関車C58形363号機と12系客車4両、電気機関車1両を連結した編成に特別ヘッドマークを掲出し、乗車した人に特別乗車記念証を配布する。行田市~秩父間の途中停車駅は熊谷駅、ふかや花園駅、寄居駅、長瀞駅、皆野駅。行田市駅からの特別SL指定席券は10月31日10時から販売開始する。詳細は秩父鉄道公式サイトで案内される。
これとは別に、「秩父夜祭」の屋台を通過させるため、御花畑駅近くの架線を切り離す作業を見学できる「秩父夜祭架線切り離し・屋台見学ツアー」を2年ぶりに行うことも発表。全国的にも珍しい「祭りのための架線切り離し作業」を御花畑駅ホームから見学でき、踏切を通過する笠鉾や屋台の姿、一部の花火もホームから楽しめる。開催日は12月3日で、参加費は1人2万円。募集人数は20人。11月5日10時から秩父鉄道公式サイトで申込みを受け付ける。
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「秩父夜祭架線切り離し・屋台見学ツアー」イメージ
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「秩父夜祭架線切り離し・屋台見学ツアー」イメージ
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12月3日に開催される秩父夜祭の様子
なお、12月3日は特別ダイヤを実施し、秩父駅発着の列車を増発する予定。11月中旬、臨時列車の時刻表を公式サイトで公開する予定としている。