国土交通省とJR北海道は17日、2025年の年末年始期間(12月30日から1月5日まで)も青函トンネルを走る北海道新幹線の列車を対象に、トンネル内で260km/hの高速走行を行うと発表した。期間中、JR貨物は貨物列車と北海道新幹線の時間帯を区分して走行するという。
北海道新幹線は通常、青函トンネル内において160km/hで走行しているが、2020年度の年末年始から時間帯区分方式による高速走行を開始した。当初は210km/hで走行していたが、2024年のゴールデンウィーク期間から260km/hに引き上げた。高速走行の実施期間中、東京~新函館北斗間の所要時間が通常より5分短縮され、最速3時間52分で結ぶ。
12月30日は始発から12時頃までに運行する定期列車の下り5本・上り4本と、下りの臨時列車「はやぶさ53号」を高速走行の対象に。12月31日および1月1~5日は定期列車の下り7本・上り7本と、下りの臨時列車「はやぶさ7号」(1月2~4日)を対象に高速走行を実施する。
年末年始期間中、青函共用走行区間を運行する貨物列車は北海道新幹線と時間帯を区分して走行する。JR貨物は期間中に青函共用走行区間を走る貨物列車の運転計画について、関係各所と調整を進めており、詳細な運転計画は11月中に利用者へ案内するとしている。

