お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が9月20日、公式YouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』を更新。ダウンタウンのコンテンツを有料配信するサービス『DOWNTOWN+』への思いを語った。

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周囲の9割ぐらいが「YouTube観てます」

11月1日に開始される同サービスについて、塙は、「本当に時代が。松本さんの件がきっかけになったとしても、早かれ遅かれ、こういうプラットフォームっていう時代になってきたかもしれない」と吐露。最近、家族で沖縄旅行に行ったというが、「いろんな人に声かけてもらったけど、9割ぐらいが“YouTube観てます”だった。おそらく、YouTubeでネタを観てるとか、切り抜きを観てるってことだと思う」と時代の変化を実感しているようで、「“テレビ観てます”っていうのはあんまりいない。ラジオかYouTubeしか言われない」と話した。

また、塙は、ビートたけしとのエピソードを披露。たけしは、「昔は映画があって、俺たちが子供のころに映画がテレビになった。そのときに、映画俳優はみんな仕事がなくなって、テレビスターが生まれた」「俺たちがテレビでバーンってなったら、今度はスマホだよ。ここを制したヤツが勝つんだ」と語り、「どんどん小さくなってる」と話していたという。監督作『Broken Rage(ブロークンレイジ)』も、Amazon Prime Videoで独占配信されており、塙は、「だから多分、たけしさんもAmazonで映画を撮った。スマホで観れる映画」と想像した。

「そういう時代だよね。そっちに対応していくしかない」としみじみつぶやいた塙。今のテレビ業界について、「クリエイティブなものをやる場所じゃなくて、トークばかりになってる」「“誰々がこうで私はこうで~”っていうことを、テレビでやる必要あるのかな?」「芸人の内輪話ばっかりして面白くない」と疑問をぶつける場面も。改めて、同サービスに対し、「クリエイティブなことを期待してます」と切望し、「ダウンタウンさんって、一つのカテゴリーを作られた方たちだから。クリエイティブさに、我々は魅かれていたわけだから」と熱い思いを語っていた。

【編集部MEMO】
『ナイツ塙会長の自由時間』は、ナイツの塙宣之によるYouTubeチャンネル。「M-1グランプリ」ファイナリスト経験者で同大会の審査員も務める塙が、各賞レースのネタについて語る企画「ナイツ塙の漫才論」や、自身が出演するバラエティ番組『球辞苑 ~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~』(NHK BS1)にならい、毎回設定したキーワードからお笑いを語る企画「笑辞苑」などが人気を集めている。2023年9月、同年6月に漫才協会会長に就任したことを受け、『ナイツ塙の自由時間』から現在のチャンネル名に変更された(動画「ナイツ塙からチャンネルについて発表があります」にて発表)。