女優の沢口靖子が6日、同日スタートするフジテレビ系ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(毎週月曜21:00~ ※FODで配信)の取材に応じ、見どころや撮影現場の雰囲気などを語った。
シーズン1(2010年)ではコールド・ケースと呼ばれる“未解決事件”を、シーズン2(11年)では“潜入捜査”をテーマに女性刑事・桜木泉(上戸彩)の活躍を、シーズン3(18年)・シーズン4(20年)では元公安のエリート刑事・井沢範人(沢村一樹)を主人公に“未来の犯罪を予測して捜査する” 「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の物語を描いた『絶対零度』シリーズ。シーズン5にあたる今作では、沢口が情報犯罪特命対策室(通称:DICT<ディクト>)で捜査にあたる刑事・二宮奈美を演じる。
フジテレビの連ドラに主演するのは、1990年の『お江戸捕物日記 照姫七変化』以来、35年ぶり。「お話をいただいて大変光栄に思っています。『絶対零度』の新シリーズが始まる驚きと、私にオファーが来た喜びがありました。素晴らしい作品ですので、安心して飛び込めると思いましたし、新たな出会いがうれしかったです」と素直な心境を明かし、久々のフジテレビでの撮影は「湾岸スタジオの撮影は初めてで、窓から見える緑が気持ち良いことと、食堂から見える景色がとても気に入っています」と充実した表情を見せた。
これまで続いてきた『絶対零度』の新シーズンに主演として参加するが、「人気シリーズの作品ですが、今回は新作として受け止めました。ただ、下準備としてシリーズの1から4まで全作拝見させていただきました」と準備に抜かりはないようで、「私が演じる奈美は、初対面の人でも距離が縮められ、親身になって寄り添える、こんな人が近くにいたら良いなあと思える刑事です。瞬時の観察力や記憶力に優れていて、捜査に役立ちますね」と演じるキャラクターを紹介。
続けて、「シリーズを通して追いかけている、ある大きな事件、そして話ごとに起きる事件が最終的につながっていく展開になっています」と説明し、「簡単な理由で被害者にも加害者にもなってしまう恐ろしさをこのドラマを通してお届けしていきたいと思います。今日から始まる『絶対零度』。全話をどうぞ楽しみにしてください」とアピールした。
共演者については、「横山(裕)さんはとても落ち着いてブレない演技をされる方。でも話しかけるととても気さくで、私が演じる奈美と横山さんが演じる山内刑事、山ちゃんの車中のシーンが気に入っています。安田(顕)さんは内閣官房副長官ということで、威厳のある重厚なお芝居をされています。安田さんは普段お茶目な方で、撮影初日は回転しながら登場されてみんなの笑いを誘っていましたよ」と撮影エピソードを。
そんな同ドラマだが、劇中では情報犯罪の怖さを描いている。「今回の作品を通して、軽い気持ちからお小遣いを稼ぎたいという気持ちからハマってしまった闇や抜け出せない沼にハマってしまう恐ろしさを知りました」と新たな発見があったといい、「自身が詐欺に巻き込まれないために実践していることは?」という質問に、「スマホでは迷惑メール対策、PCではセキリティ―ソフトを入れています。それから不審なメールや電話には一切対応しません」と細心の注意を払っている様子。
だが、銀行詐欺のメールには「ちょっと引っ掛かりそうになりました」といい、「心配だったので事務所の方に聞いたらおかしいということでヒヤッとした経験があります」と、大事には至らなかったことを明かした。

