9月26日に最終回を迎える連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で主人公・のぶを演じた今田美桜にインタビュー。晩年ののぶと嵩の関係や、老けメイクをして晩年ののぶを演じた感想を聞いた。

  • 連続テレビ小説『あんぱん』のぶ役の今田美桜

    連続テレビ小説『あんぱん』のぶ役の今田美桜

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田(柳井)のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けた。

幼馴染から夫婦となったのぶと嵩。長い年月の中で2人の関係も変化があったが、晩年はのぶにとって、嵩の隣で支えることが「居場所」になっていったと今田は語る。

そして、2人にとってのターニングポイントとして、のぶが嵩に「うちは何者にもなれんかった」「嵩さんの赤ちゃんを産むこともできんかった」などと抱えていた葛藤を吐露し、それに対し、嵩が「のぶちゃんがいなかったら、今の僕はいないよ。のぶちゃんはそのままで最高だよ」と返したシーンを挙げた。

「嵩さんが『最高だよ』と受け止めてくれて、のぶとしては本当にあの言葉で救われた。だからすごく自分らしく生きやすくなったのかなと思ったので、晩年は嵩さんを支えることが自分の居場所というか、そこに誇りを持てるようになってきたのかなと思っています」

初回の冒頭でも老けメイクを披露した今田と北村だったが、終盤で再び老けメイクを施し、中年・晩年ののぶと嵩を演じている。

今田は「老けメイクをするのも初めてでしたし、楽しかったです。こうやってシワを入れるのか、こうやってシミを飛ばすのかと、シンプルに技術に驚いていました」と老けメイクの感想を語る。

また、晩年ののぶを演じるにあたって、「自分のおばあちゃんを思い描きました。仕草など、いろいろ思い出しながら、写真を見たりしました」と明かした。

■今田美桜
1997年3月5日生まれ、福岡県出身。ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(18)で話題になり、その後、映画・ドラマ・CMなどで幅広く活躍。ドラマの近作は『おかえりモネ』(21)、『悪女~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(22)、『トリリオンゲーム』『いちばんすきな花』(23)、『花咲舞が黙ってない』(24)、映画の近作は『東京リベンジャーズ』シリーズ、『わたしの幸せな結婚』(23)、『AT THE BENCH』(24)、劇場版『トリリオンゲーム』(25)など。2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務めている。2025年12月に『映画ラストマン -FIRST LOVE-』が公開予定。

(C)NHK