フジテレビ系ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(10月1日スタート、毎週水曜22:00~)の第1話完成披露試写会が21日、都内の映画館で行われた。会場を盛り上げたのは、最近、役者として頭角を現すひょうろく。共演シーンの多かった小林薫への愛の告白で、拍手が沸き起こった。
独特すぎる役名「仮歯」の理由
このドラマは、経済の安定成長期からバブル経済期への移行期にあたる1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。ひょうろくが演じるのは、マスター・風呂須太郎(小林薫)のジャズ喫茶「テンペスト」の従業員・仮歯(かりば)だ。
特徴的すぎる役名の由来を聞いていなかったというひょうろく。脚本の三谷幸喜氏が「これは脚本家あるあるなんですが、登場人物が多いと名前を考えるのが本当に大変なんです。今回はシェイクスピアの世界をみんなでやるというイメージで書いているので、シェイクスピアの作品の登場人物の名前をもじって付けました。久部(菅田将暉)はマクベス、倖田リカ(二階堂ふみ)はコーデリアから取ったんですけど、仮歯はキャリバンなんです。怪物なんですけど」と明かすと、ひょうろくは「ちゃんと意味あったんですね。僕、歯並び悪いからだと思って…」と安堵した。
しかし、劇中では「仮歯」と呼ばれるシーンが一度もなく、「カメラ回ってないところでしか“仮歯、仮歯”って呼ばれなかった」のだそう。そこで、秋元才加がアテレコで「ありがとう、仮歯」と呼ぶシーンを足すことになったといい、菅田将暉は「1回も名前呼ばれてないから、仮歯って認識されずに終わるよなって思って。良かったですね」と、こちらも安心していた。
「ちょっと暇そうにされていた小林さんに」「暇とか言うなよ(笑)」
『水曜日のダウンタウン』(TBS)でのブレイクからドラマの仕事が増え、ついに大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にも出演を果たしたひょうろく。大ベテランの小林薫は「このように仕事が来ると思ったら大間違いだよ。俺たちに明日はないよ」と話し、現場でかわいがっていた様子がうかがえる。
ひょうろくは「僕に時間を取らせちゃいけないと思って、監督さんに質問しちゃダメだと思って、ちょっと暇そうにされていた小林さんに話を聞きました」と失言し、菅田から「暇とか言うなよ(笑)」と注意されながらも、小林からご飯の作り方を教わるほどコミュニケーションを取っていたことを明かした。
小林は細身のひょうろくを心配し、「何食ってるのか聞いたら、おかずが厚揚げって言うんです。でもそのまましょう油をかけて食べてるんだって。だから、“しょうがをかけてネギを散らして、おかかとかかけたら美味いんだよ”って言ったら、めちゃめちゃ驚くんですよ(笑)」とアドバイスしたことを紹介。
ひょうろくは「本当にめちゃめちゃ勉強になりました。でも教えてもらった作り方の逆で作っちゃって、“お前、想像力働かせろよ! 考えたら分かるだろ!”って言われて。演技中はめちゃくちゃお優しく教えてくださるんですけど、料理の時だけ料理人みたいにめちゃくちゃ厳しいんです」と愚痴をこぼしながらも、小林のことを「すごい…好き、好き。大好きになりました。こんな素敵な方がいるんだと思って」と優しいトーンで告白し、客席から自然と拍手が沸き起こっていた。




