阪神電気鉄道は7日、急行用車両1000系の新たなデザインが決定したと発表した。新型車両3000系(2027年春導入予定)と同じ「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」を用いたデザインとし、今夏から順次施工。8月下旬頃から運行開始する予定となっている。

  • 阪神電気鉄道の急行用車両1000系。阪神なんば線・近鉄奈良線の相互直通運転でも活躍している

同社の急行用車両1000系は、「ビバーチェオレンジ」を用いたデザインで2007年に運行開始。阪神なんば線および相互直通運転を行う近鉄奈良線での走行にも対応しており、6両編成と2両編成を必要に応じて併結運行できる。

今年3月、阪神電気鉄道は急行用の新型車両3000系を2027年春に導入予定と発表。新型車両のエクステリアカラーに「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」と名づけた赤色を採用している。同社の急行用車両で長年にわたり支持された「赤胴車」の赤色塗色「バーミリオン」に「Re」(「再び」という意味を表す接頭語)を加えることで、「赤胴車」を継承しつつ、期待に応え続ける車両になってほしいとの思いを込めた名称だという。

あわせて既存の急行用車両も、同じ「Re Vermilion」を用いたデザインに順次変更。今回公開された1000系の新デザインは、車体の先頭部や側面の乗降扉などに「Re Vermilion」のカラーリングを施しており、これまでのイメージを一新するデザインとなった。

  • 急行用車両1000系も「Re Vermilion」を用いた新デザインに

1000系の計96両(6両編成×13編成、2両編成×9編成)を対象に、今夏から順次施工し、8月下旬頃から新デザインの1000系第1編成(1202編成)が運行開始する予定。なお、1000系以外の車両形式に関して、新デザインは決まり次第、改めて発表するとしている。