京阪ホールディングスは、三条駅周辺プロジェクトに関する都市再生特別地区の都市計画提案書を6月30日付で京都市に提出したと発表した。西に鴨川、東に東山を望むロケーションを生かし、地域の歴史・文化・自然環境と調和する良好な都市景観を形成するとのこと。
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(仮称)三条駅周辺プロジェクト完成イメージ
具体的には、国内外から訪れる観光客や来街者の多様な滞在・交流ニーズに対応する上質な宿泊施設と、日本の文化を感じられる商業施設を導入し、まちに新たなにぎわいと活力を創出する計画を打ち出している。施設3階西側に鴨川の風や音を感じられる展望テラスを整備し、敷地西側の駅前広場に植栽とベンチを配置して緑陰のある滞在空間を創出する。
京阪電車三条駅中央改札口から見通しの良い動線で施設と駅を接続し、地下と地上をつなぐ立体的な歩行者経路も整備。あわせてバリアフリー動線を確保する。敷地内1階庇下と駅前広場・周辺歩道を一体的に整備し、快適でゆとりある歩行者空間を創出する。
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(仮称)三条駅周辺プロジェクト西側全景イメージ(鴨川対岸より)
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三条駅地下2階中央改札前接続部の現況
観光地に近接する駅前拠点の特性を生かし、防災機能を確保した持続可能なまちづくりも推進。駅とまちが一体となる「えきから始まるまちづくり」を通じて、京都・東山の玄関口としての拠点性向上を図り、京阪沿線全体の価値向上につなげる方針を示している。