7月4日スタートのTBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(毎週金曜22:00~)でW主演を務める高橋海人(King & Prince ※高ははしごだかが正式表記)と中村倫也にインタビュー。本作の魅力や撮影の裏側を聞いた。

  • 『DOPE 麻薬取締部特捜課』陣内鉄平役の中村倫也と才木優人役の高橋海人

    『DOPE 麻薬取締部特捜課』陣内鉄平役の中村倫也(左)と才木優人役の高橋海人

本作は、木崎ちあき氏が手掛けた同名小説を原作・原案に、謎に包まれた新型ドラッグ「DOPE」が蔓延している近未来の日本で、正反対のバディがDOPEによって巻き起こる不可解な事件の解決に挑んでいく麻取アクション・エンターテインメント。高橋演じる新人麻薬取締官・才木優人と中村演じる型破りな不真面目教育係・陣内鉄平という相性最悪な2人がバディを組むことで、徐々に影響し合い、変化していく。

――本作のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

高橋:最初は不安でした。TBSドラマの、麻取モノで。かっこいいドラマが多い枠の主演で大丈夫かと、少し荷が重い感じでしたが、倫也さんも出ると聞いて「出ます!」と言いました。ずっと一緒にやってみたいと思っていたので。あと、CGをフル活用したかっこいいアクションシーンは日本ではあまりないだろうなと思っていたので、頑張ってみたいと思いました。

中村:プロデューサーの長谷川(晴彦)さんに昔からお世話になっていて、だいぶやる気みなぎる感じだったので、乗っかろうかなと。そして、海人の『だが、情熱はある』(日本テレビ)も見ていて、主役としていろんなものを引き込める人だなと思っていたので、そんな海人に陣内としてどんな揺さぶりをかけられるかというのはやりがいがあるなと思いました。

――脚本を読んで、作品全体の印象や自身の役柄についてどのように感じましたか?

高橋:すごく真っすぐな才木くんにぴったりの脚本だなと。アクションシーンはイメージがつかなくて、現場でどうなるのか楽しみだなと思いました。

中村:要素がすごく多いんです。近未来の日本という設定ですが、DOPEという謎のドラッグがあって、それによって、たぶんディストピアの一歩手前なのかなと。その中で異能力を持った人たちがどういうモチベーションで、どんな葛藤を抱えて、バトルあり、アクションあり、そしてジウ(井浦新)という謎の存在がいて。いろんな要素が複雑に絡まっている網を表現者として運んでいく、すごくスキルもいる作品だなと思いました。

――才木は未来予知能力、陣内は超人的な視力を持っていますが、それぞれの異能力についてどう思いましたか?

高橋:夢があるなと思いました。自分も欲しいなと。でも、『DOPE』の中の世界では、未来が見えることは怖さが多くて、見える未来に対して才木がどう動くかというのが重要なポイントにもなってくるなと思いました。

中村:未来予知をまだ使いこなせていなくて、その能力に対する向き合い方もまだ定まっていない主人公というのはすごく新しさがあるなと。そして、ただ目がいいという、「なんじゃいそれ!」という能力の僕が割と強者になっているのが枠組みとして面白いなと思いました。相手が殴りかかろうと構えたのを見て、避けるとか受けるとか殴られるというのがアクション芝居の基本ですが、目がいい故に構える前から避け始めないといけないというのが、やっていて逆に難しいです。芝居でもアクションでも「先取りするな」と20年間言われて生きてきたので。

――先ほど高橋さんは未来予知能力が欲しいとおっしゃっていましたが、中村さんはどんな能力が欲しいですか?

中村:トートバックがずり落ちないぐらいの肩になりたいです。肩がちょっととんがる異能力。(なで肩なので)何回も直さないといけなくて、子供の頃からずっと欲しいと思っていました。