• 瞳水ひまり

――共演者の方たちとの印象に残っているエピソードを教えてください。

3週目の最初の皆さんで食卓を囲んでいるシーンが柳井家が全員集まる初めての日で、大先輩方が集まるということで、ものすごく緊張していました。嵩さんがフォークを落としておしんちゃんが拾うというシーンだったのですが、テストでフォークがうまく落ちないことがあって、その時に袖で待っている私に対して、北村さんがアイコンタクトを送ってくださって、そのあと「さっきはフォークがうまく落ちなくてごめんね」とわざわざ声をかけてくださって、その心遣いがすごくうれしくて、温かくて優しい方なんだなと感動しました。

――緊張も和らぎましたか?

和らぎました。自分は家族の一員ではないということで、どう接していけばいいんだろうと悩んでいたのですが、ちゃんと柳井家の一員として迎え入れてもらえているんだと思い、そこから家族なんだと安心して撮影に挑むことができました。最初に北村さんにそういう風に接していただいたことで楽しく撮影ができたので、すごく感謝しています。

――千尋役の中沢元紀さんとの共演はいかがでしたか?

中沢さんはすごく明るい方で、笑顔が本当に素敵で、私に対しても本読みの段階で気さくに話しかけてくださいました。土佐弁がすごく上手で、高知県の人かというくらいナチュラルに話されていて、私がイントネーションを間違えると、「あれ?」っていじってもらって、「中沢さんの方がうまいですよね」みたいな会話を。和気あいあいと楽しく過ごさせていただきました。

  • 『あんぱん』場面写真 (C)NHK

  • 瞳水ひまり
  • 瞳水ひまり
  • 瞳水ひまり
  • 瞳水ひまり
■瞳水ひまり
2002年6月23日生まれ、高知県出身。2023年より役者の活動を開始。テレビ東京系ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』(2024)、テレビ東京系『しょせん他人事ですから』(2024)、テレビ朝日系『民王R』(2024)などに出演。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演を果たした。若手女優を起用した音楽プロジェクト“Magico”の最終第4弾にて、2025年4月16日に7インチ・シングルで「恋は桃色」をリリースした。