1984年より連載が開始された、鳥山明のマンガ作品『ドラゴンボール』。

主人公・孫悟空(そん・ごくう)を中心に、世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝"ドラゴンボール"を巡って冒険・夢・バトル・友情などが描かれる作品です。アニメ化によって、世界的な人気作となっています。

過去には海外で実写映画も製作されている同作ですが、とくに日本のファンにとってはいろいろと不満の残る作品だったようです。「日本人のキャスティングでいつか実写化してほしい」との想いはきっと、多くの人が抱いているのではないでしょうか。

そこで今回はマイナビニュース会員370人に、同作の主要キャラクターであるベジータについて、「もしも実写化するなら誰に演じてほしいか」を聞きました。その結果をランキング形式でご紹介します。

『ドラゴンボール』をもしも実写化するなら、ベジータは誰に演じてほしい?

『ドラゴンボール』シリーズの主要キャラクターの一人であるベジータは、惑星ベジータの王子であり、ナッパ、ラディッツ、カカロット(孫悟空)とともにサイヤ人の数少ない生き残りの1人。元はフリーザ一味の戦闘員であり、敵キャラクターとして登場し、後に悟空と共闘するようになります。

一人称は「オレ」または「オレさま」。サイヤ人の王子としての自尊心やエリート意識が非常に強く、他人の指図を受けるのを極端に嫌います。ただ、悟空については「自分以上の天才」と認め、プライベートでは親友関係を築いています。

そんなベジータを、実写化作品では誰に演じてほしいかを聞いたところ、結果は以下の通りとなりました。(自由回答から集計)

  • 1位:R藤本(21票)
  • 2位:菅田将暉(12票)
  • 3位:木村拓哉(8票)
  • 4位:小栗旬(7票)
  • 5位:綾野剛(6票)
  • 6位:鈴木亮平(5票)
  • 6位:大泉洋(5票)
  • 6位:佐藤健(5票)
  • 6位:賀来賢人(5票)
  • 6位:横浜流星(5票)

続いては各俳優のプロフィールと、アンケート回答者のコメントを一部紹介します

1位:『R藤本』

『ドラゴンボール』をもしも実写化するなら、ベジータは誰に演じてほしいかを聞いたところ、ランキングの1位には、R藤本(アールふじもと)が輝きました。R藤本は1981年3月16日生まれのピン芸人。主にベジータのモノマネ芸で知られています。

2007年末にニコニコ動画内のよしもと公式コンテンツ「よしよし動画」で『よしよし動画 60秒エピソードバトル3』が公開され、一躍人気に。本人になりきったネタやトークが高く評価されました。

2016年11月3日には『DB芸人コントライブ「超コント伝説」』を主催。以降『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の声優である野沢雅子のものまねネタで有名なアイデンティティ田島との共演も増えています。

ユーザーからは「ベジータといえばこの人」「この人しか考えられないほど似ている」「リアルベジータ」などのコメントがありました。

ユーザーコメント

  • 「ベジータの物まねがうまいので」(男性・46歳)

  • 「モノマネのクオリティはNo.1」(男性・50歳)

  • 「お笑い芸人でベジータのものまねをやっていて、ものすごく似ているので」(男性・48歳)

  • 「ベジータを演じ慣れている」(男性・48歳)

  • 「もはや彼以外に『本物のベジータ』は思いつきませんでした。本人は嫌がると思いますが、エンターテイメント性と演技は最強です。アクションはCG補正で良いと思います」(男性・45歳)

  • 「声も見た目もベジータそのもの」(女性・45歳)

2位:『菅田将暉』

第2位は、菅田将暉(すだ・まさき)でした。菅田将暉は、1993年2月21日生まれ。 2008年、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリスト12人に選出され、芸能界デビューのきっかけをつかみます。

2009年、平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーW』で俳優デビューし、2013年、主演を務めた映画『共喰い』では第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2017年、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。また、2017年からは音楽活動も開始し、NHK紅白歌合戦にも出場しています。

そんな菅田将暉へは、「なんとなく顔が似ている」「悪役が似合うと思う」「キャラクター的にハマっていると思う」などの声が届いています。

ユーザーコメント

  • 「ヒーロじゃないほうが役にはまりそう」(女性・52歳)

  • 「彼なら違和感なくベジータ役をうまく演技できそうだと思う」(男性・48歳)

  • 「ベジータの、強さにどこまでもストイックな感じが菅田さんの雰囲気に似ている気がする」(女性・46歳)

  • 「ダークな演技が似合いそう」(男性・48歳)

3位:『木村拓哉』

3位には、木村拓哉(きむら・たくや)がランクイン。木村拓哉は、1972年11月13日生まれ。元SMAPの中心メンバーで、トップクラスの人気を誇る俳優・歌手として長きにわたり活躍を続けています。

1988年にSMAPを結成し、1990年代からは途切れることなく数多くの人気ドラマ・映画へ出演。とくに1996年に主演した『ロングバケーション』以降は、主演するドラマがどれも高視聴率を記録しました。2016年12月31日をもってSMAPが解散し、以降はソロタレントとして活動しています。

コメントでは「プライドが高そう」との声が複数あり、木村拓哉とベジータの性格とがマッチするのでは、という見立てになってるようです。

ユーザーコメント

  • 「なんとなく雰囲気が似ている」(男性・51歳)

  • 「プライド高そうで俺様っぽいところと、優しさも同居するところ」(男性・49歳)

  • 「クールな印象があるから?」(男性・44歳)

4位:『小栗旬』

同率4位には、小栗旬(おぐり・しゅん)がランクインしています。小栗旬は、1982年12月26日生まれの俳優・映画監督。1995年のNHK大河ドラマ『八代将軍 吉宗』でTVドラマに初出演し、2000年代にはテレビドラマ『ごくせん』(2002年)や『花より男子』(2005年)などで注目を集めました。

その後、映画『クローズZERO』シリーズ(2007年/2009年)や『宇宙兄弟』(2012年)、『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』(2016年)、『銀魂』(2017年)などで主演を務めています。また、2010年には『シュアリー・サムデイ』で映画監督デビューも果たしています。

ユーザーからは、「スタイルが良い」「背も高くて良い」など、そのルックス面での評価も目立ちました。

ユーザーコメント

  • 「ベジータに似ています」(男性・54歳)

  • 「強さとプライドが混じる感じがぴったり」(男性・41歳)

  • 「少年ジャンプの実写版には欠かせない」(女性・52歳)

5位:『綾野剛』

第5位は、綾野剛(あやの・ごう)でした。綾野剛は1982年1月26日生まれ。2000年、高校卒業と同時に岐阜県より上京し、モデル、バンド活動などを経て2003年『仮面ライダー555』で俳優デビューしました。

以降、映画『そこのみにて光り輝く』(2014年/日本アカデミー賞新人賞)、『新宿スワン』(2015年/2017年)、ドラマ『コウノドリ』』(2015年/2017年)、『オールドルーキー』(2022年)、『地面師たち』(2024年)など幅広い役柄をこなし、その演技力には定評があります。

コメントでは「目つきが似てる」「クールな感じで似合うかなと」など、近い雰囲気を感じさせるとの指摘がありました。

ユーザーコメント

  • 「強くて、時に優しい役が似合う」(女性・39歳)

  • 「悪役と良い役の両方を演じられるためピッタリだと思う」(男性・31歳)

  • 「強さとカリスマ性が表現できそう」(男性・45歳)

6位:『鈴木亮平』

第6位には同票で、5人の俳優が名を連ねました。

まず一人目は、鈴木亮平(すずき・りょうへい)です。鈴木亮平は1983年3月29日生まれ。2006年、テレビドラマ『レガッタ』にて俳優デビュー。翌2007年に森田芳光監督の『椿三十郎』で映画初出演を果たします。

その後、ドラマ『花子とアン』(2014年)での好演や、NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018年)での主演などで注目を集めました。2021年、映画『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。また同年、主演を務めたドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』では、第109回ドラマアカデミー賞を受賞しています。

徹底した役作りでも知られる鈴木亮平だけに、そのベジータ役にも注目が集まります。

ユーザーコメント

  • 「アクションできそう」(男性・56歳)

  • 「筋肉質な体型と表情が豊かな俳優さんなので、戦闘シーン等のアクションシーンに合いそう」(男性・59歳)

6位:『大泉洋』

第6位、二人目は大泉洋(おおいずみ・よう)。大泉洋は、1973年4月3日生まれ。俳優、声優、タレント、作家であり、ユニークなキャラクターとマルチな才能で知られています。

大学時代に舞台集団「TEAM NACS」を結成し、1996年スタートの地元・北海道のバラエティ番組『水曜どうでしょう』で注目されました。東京進出後は俳優として大きな成功を収め、数多くの映画・テレビドラマなどで活躍しています。

今回のアンケートでも、ベジータと大泉洋のキャラのマッチングに期待する声が見られました。

ユーザーコメント

  • 「なんでもこなしてくれそう」(女性・58歳)

  • 「似合っていると思いました」(男性・44歳)

6位:『佐藤健』

同じく第6位には、佐藤健(さとう・たける)もランクイン。佐藤健は、1989年3月21日生まれ。2007年、平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダー電王』で主演デビューし、同年8月公開の『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』で映画初出演にして初主演を果たしました。

以降、ドラマ『ROOKIES』(2008年)、『大河ドラマ 龍馬伝』(2010年)、『連続テレビ小説 半分、青い。』(2018年)や、映画『るろうに剣心』シリーズ(2012年〜)、『バクマン。』(2015年)、『亜人』(2017年)、『護られなかった者たちへ』(2021年)などに出演し、多彩な活躍を続けています。

ユーザーからは、「雰囲気があっている」「カリスマ性がある感じがする」などの声が届いています。

ユーザーコメント

  • 「アクションができる方なので」(女性・44歳)

  • 「強くてカッコいいイメージに合う」(女性・40歳)

6位:『賀来賢人』

第6位には、賀来賢人(かく・けんと)もランクインしました。賀来賢人は、1989年7月3日生まれ。2007年に映画『神童』で俳優デビューしました。

2008年、『太陽と海の教室』でゴールデンタイムドラマに初レギュラー出演。以降、連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)、や新撰組・沖田総司を演じた大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年)、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(2021年)など、多彩な役柄で大きな人気を獲得しました。

コメントには、「似合いそう」「賢そうだから」などが寄せられています。

ユーザーコメント

  • 「コミカルな役もシリアスな役も、いろいろな役ができるから」(女性・42歳)

  • 「イメージが合いそう」(男性・40歳)

6位:『横浜流星』

そしてもう一人、第6位には横浜流星(よこはま・りゅうせい)がランクインしました。横浜流星は、1996年9月16日生まれ。2011年に雑誌『nicola(ニコラ)』のメンズモデルとして芸能界入りし、2012年にテレビドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で俳優デビューしました。

2019年のテレビドラマ『初めて恋をした日に読む話』でブレイクし、2025年、現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』では主役の蔦屋重三郎を演じています。

ベジータ役を推す理由としては、「イメージが合う」「かっこいいから」「目がベジータっぽい」などが挙がっています。

ユーザーコメント

  • 「きざなセリフが似合いそう」(女性・42歳)

  • 「ちょっとヤンチャな、キップのいい役をやらせればいい演技をするから、役にぴったり」(男性・56歳)

実写版『ドラゴンボール』ベジータ役ランキングのまとめ

基本的に孤高の一匹狼であり、「共闘するくらいならば一人で戦って死ぬ方がまし」という考えを持つベジータ。しかし悟空とは、シリーズが進むごとにお互いの実力を認め合う良きライバルとなっていきます。

そんなベジータ役ランキングの1位に輝いたのは、ピンのお笑い芸人であるR藤本でした。ベジータのモノマネ芸で知られるR藤本の印象は非常に強く、これは当然の結果かもしれません。

2位以下は、いずれ劣らぬ実力派俳優がずらりと並びました。高い戦闘力を持つが故に、ときに過度にポジティブになったり増長したりする場面も多いベジータ。彼のプライドの高さや情熱の大きさをうまく演じられる、そんなラインナップとなっているのではないでしょうか。

調査時期: 2025年5月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計370人(男性:271人、女性:99人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート