1984年から連載が開始された、鳥山明によるマンガ作品『ドラゴンボール』。世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝"ドラゴンボール"と主人公・孫悟空(そん・ごくう)を中心に展開する「冒険」「バトル」「友情」などを描いた作品です。1986年からはアニメ化され、続々とシリーズを展開。日本のみならず世界的な人気を博しました。
また、『ドラゴンボール』には実写化映画作品として、20世紀フォックス制作・配給の2009年公開『DRAGONBALL EVOLUTION』が存在します。ただし、同作の評価はあまり高いものではなく、とくに日本のファンにとっては「日本人のキャスティングでいつか実写化してほしい」との想いは強いかもしれません。
そこで今回はマイナビニュース会員370人に、同作の主人公・孫悟空について、「もしも実写化するなら誰に演じてほしいか」を聞きました。その結果をランキング形式でご紹介します。
『ドラゴンボール』をもしも実写化するなら、孫悟空は誰に演じてほしい?
『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空は、地球に送り込まれたサイヤ人の戦士。明るく純粋で、心優しい性格の持ち主です。多くの仲間と共にドラゴンボールを探す冒険を繰り広げます。
様々な師の下での修行と強敵やライバルとの死闘を経て、超サイヤ人への変身や新たな力を習得。戦いの中で成長し、やがて地球や宇宙の平和を守る最強のヒーローとして活躍します。
そんな孫悟空を、実写化作品では誰に演じてほしいかを聞いたところ、結果は以下の通りとなりました。(自由回答から集計)
- 1位:香取慎吾(43票)
- 2位:菅田将暉(21票)
- 3位:山崎賢人(15票)
- 4位:横浜流星(12票)
- 4位:鈴木亮平(12票)
- 6位:堺正章(10票)
- 7位:ケイン・コスギ(8票)
- 8位:岡村隆史(6票)
- 9位:アイデンティティ田島(5票)
- 9位:なかやまきんに君(5票)
- 9位:大泉洋(5票)
続いては各俳優のプロフィールと、アンケート回答者のコメントを一部紹介します
1位:『香取慎吾』
ランキングの1位には、香取慎吾(かとり・しんご)が輝きました。香取慎吾は1977年1月31日生まれ。1988年4月、「SMAP」のメンバーとして、グループ内最年少の11歳でデビュー。国民的アイドルとして絶大な人気を博しました。
グループとしてのみならず、ソロとしても活発な活動を展開。2006年のフジテレビ系ドラマ『西遊記』では、主人公の孫悟空を演じました。SMAP解散後もタレント・俳優・歌手・アーティストとして多彩な活動を続けています。
そんな香取慎吾へは、「イメージと似合っている」「無邪気さが似てる」「雰囲気が近い」などのコメントが寄せられました。また、前述のドラマ『西遊記』の印象の強さを指摘する声も複数ありました。
ユーザーコメント
「明るいキャラクターを演じることが出来ると思う」(男性・55歳)
「無邪気な感じや、どこか天然っぽいところがぴったり」(男性・41歳)
「自由奔放なキャラクターがぴったり合いそう」(男性・56歳)
「悟空の無邪気で天真爛漫な感じとイメージが合うし、アクションも得意そう」(女性・45歳)
「明るいキャラクターが、物語にマッチしていると思う」(男性・38歳)
「アクション、体型含め、似合いそう」(男性・53歳)
「若いときの香取慎吾のイメージがある」(女性・53歳)
「なんとなく纏っている雰囲気が似ている気がする。カラッとした笑顔が悟空っぽい」(女性・46歳)
「『西遊記』のドラマ主演をやったことがあって、ピッタリだと思う」(男性・51歳)
2位:『菅田将暉』
第2位は、菅田将暉(すだ・まさき)でした。菅田将暉は、1993年2月21日生まれ。2008年、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリスト12人に選出され、芸能界デビューのきっかけをつかみます。
2009年、平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーW』で俳優デビュー。主人公の1人・フィリップ役を演じました。2013年、主演を務めた映画『共喰い』では第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。また、2017年からは音楽活動も開始しています。
そんな菅田将暉には、ユーザーより「どんな役でもこなせそう」「顔がそんな感じ」「実写化映画に定評がある」といったコメントがありました。
ユーザーコメント
「子どもっぽさと大人らしさが同居してる」(男性・33歳)
「孫悟空のイメージにぴったりだと思う」(男性・31歳)
「なんとなく、大人になった孫悟空の雰囲気を感じる」(女性・48歳)
「元気な感じと、運動神経の良さそうな所が似合うんじゃないかと思った」(女性・56歳)
「いろんな表情をしそう。チョット猿っぽい」(女性・58歳)
3位:『山崎賢人』
ランキング第3位は、山崎賢人(やまざき・けんと)でした。山崎賢人は、1994年9月7日生まれ。中学3年生のときに原宿でスカウトされ、2009年より雑誌『ピチレモン』のメンズモデルとして活動を開始しています。
2010年にドラマ『熱海の捜査官』で俳優デビューし、2011年の映画『管制塔』では映画初主演を果たします。2019年から続く大作映画『キングダム』シリーズで主人公の信を演じ、『キングダム』、『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)は共に公開された年の邦画実写作品の興行収入で1位を獲得しています。
そんな山崎賢人が悟空役に相応しい理由としては、「キャラクターのイメージに合っている」「アクションができそう」「実写化はこの人」などのコメントがありました。
ユーザーコメント
「なんとなく顔が似ている気がする」(男性・歳)
「『キングダム』で見せた演技が合っていると思う」(男性・歳)
「運動神経もよく、アニメ実写化に頻繁に出ているから」(女性・歳)
「『キングダム』や『ゴールデンカムイ』などのアクション映画で活躍しているから」(女性・歳)
4位:『横浜流星』
第4位は、横浜流星(よこはま・りゅうせい)でした。横浜流星は、1996年9月16日生まれの俳優・モデルです。小学校6年生の時に原宿でスカウトされ、芸能界入り。2011年にファッション誌『nicola』のメンズモデルとして活動を開始し、2012年に『仮面ライダーフォーゼ』で俳優デビューを果たします。
2019年のテレビドラマ『初めて恋をした日に読む話』でブレイクし、2025年、現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』では主演・蔦屋重三郎役を務めています。主演映画『春に散る』(2023年)の役作りの一環としてボクシングのプロテストに合格するなど、演技への真摯な姿勢でも知られています。
悟空役を推す理由としては、「肉体派でカッコいい」「アクションが上手い」などが挙がっています。
ユーザーコメント
「大きい悟空なら格闘の動きとかうまそう」(女性・51歳)
「孫悟空のイメージに合ってるなって思って。正義感が強くてシュッとしててイケメンで、それでいて体型も良いので」(男性・48歳)
「いま年齢的に格闘技やアクションができる、いちばん有名な俳優さんだから」(男性・48歳)
「眼力がありそうです」(女性・45歳)
4位:『鈴木亮平』
同じく第4位には、鈴木亮平(すずき・りょうへい)がランクイン。鈴木亮平は1983年3月29日生まれ。2006年、TVドラマ『レガッタ』にて俳優デビュー。翌2007年に森田芳光監督の『椿三十郎』で映画初出演を果たします。
その後、『花子とアン』(2014年7)での好演や、NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018年)での主演などで注目を集めました。また、映画『俺物語!!』(2015年)では役作りのために30kg増量するなど、徹底した役作りでも知られています。
鈴木亮平の悟空へは、「鍛えているので雰囲気が合いそう」「ビジュアル的に合っている」「肉体が、背格好が似ている」などの期待の声が寄せられています。
ユーザーコメント
「ガタイがしっかりしていて、笑いがとれる演技もできるから」(男性・43歳)
「実写版の『変態仮面』の肉体美や、『シティーハンター』の演技とアクションに感動したから。ジャンプ漫画との相性も良いです」(男性・45歳)
「年齢的な問題はあるが、演技力や役者としてのポテンシャルなど適任だと思います」(男性・53歳)
6位:『堺正章』
第6位は、堺正章(さかい・まさあき)でした。堺正章は1946年8月6日、往年の名コメディアン・堺駿二の次男として誕生。当初は子役として活動を開始し、1960年代にはバンド「ザ・スパイダース」のメンバーとしてグループサウンズ・ブームの一翼を担います。グループ解散後はソロ・シンガーやタレント、役者、司会者など、現在に至るまで多彩な活動を継続しています。
なかでも1978年から放送が始まったテレビドラマ『西遊記』では主人公の孫悟空を演じ、お茶の間に鮮烈な印象を残しました。1位に輝いた香取慎吾版の『西遊記』の元祖と言える作品です。今回のアンケートでも「孫悟空と言えばこの人なので」など同作を引き合いに、推す声がありました。
ユーザーコメント
「悟空と言えばこの人」(男性・49歳)
「以前、テレビの『西遊記』で彼が孫悟空の役をして、すごく似合っていたため」(男性・57歳)
7位:『ケイン・コスギ』
第7位には、ケイン・コスギ(Kane Kosugi)がランクインしました。ケイン・コスギは1974年10月11日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身のアクション俳優・タレントで、父は忍者俳優として知られるショー・コスギです。親しみやすいキャラクターと、"超人的"と評される身体能力で人気を博しています。
映画やドラマだけでなく、『SASUKE』や『スポーツマンNo.1決定戦』などスポーツ・エンタメ番組での活躍により、アスリート俳優としても高い知名度を誇るケイン。ユーザーからのコメントでも、その抜群の運動神経に触れたものが目立ちました。
ユーザーコメント
「マッチョだし、スタントマンなしでも演技ができる」(男性・41歳)
「運動神経・身体能力が強い。体に脂肪が少ない」(男性・54歳)
8位:『岡村隆史』
第8位は、岡村隆史(おかむら・たかし)でした。岡村隆史は1970年7月3日生まれ。1990年、相方の矢部浩之と共にお笑いコンビ「ナインティナイン」を結成しています。
お笑いタレント、司会者、俳優、ラジオパーソナリティ、ダンサーなど幅広い活動で知られる岡村隆史ですが、とくにその身体能力の高さは有名です。代表作となったバラエティ番組『めちゃ2イケてるッ!』のコーナー「岡村オファーがきましたシリーズ」での、実現困難と思えるさまざまなミッションをひたむきな努力と驚異的な運動神経とで次々とクリアしていく様は、お茶の間に強い印象を残しました。
今回のコメントでも、そのルックスに加え、「芸能界でも一・二を争うぐらい体を動かすのが上手いらしいので」といったものがありました。
ユーザーコメント
- 「見るからに孫悟空そのものだから。それにアクションも期待できそう!」(男性・55歳)
9位:『アイデンティティ田島』
第9位は、アイデンティティ田島(たじま)となりました。アイデンティティ田島(本名:田島直弥)は1984年5月11日生まれ、お笑いコンビ「アイデンティティ」のボケ担当で、ネタ作成も手がけています。
2016年頃から、アニメ『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の声優である野沢雅子のものまねネタで注目を集め、2017年の「R-1ぐらんぷり」では準決勝まで進出しています。
ユーザーコメントもそのモノマネに触れたものが大半で、さしずめ"パロディ枠"といったところでしょうか。ちなみに今回、女性ゆえにランキング外の扱いとしましたが、本家本元である声優「野沢雅子」も5票を集める結果となりました。
ユーザーコメント
「声がそっくり」(男性・50歳)
「モノマネがうまく、特に声が良い」(男性・47歳)
9位:『なかやまきんに君』
同じく9位に、なかやまきんに君がランクイン。なかやまきんに君(本名:中山翔二)は、1978年9月17日生まれのお笑いタレント、YouTuber、ボディビルダーです。
お笑いタレントとしては2000年にデビューし、筋肉を活かしたギャグで人気を博しました。2006年から2011年まで米・ロサンゼルスで、自らのトレードマークである肉体を強化するための"筋肉留学"を実施。サンタモニカ・カレッジ運動生理学部を卒業しています。
帰国後は、お笑いタレントと並行してボディビル選手権などにも出場し、好成績を収めています。悟空役としてはやはり、その肉体美が大きくアピールしたようです。
ユーザーコメント
「強くてたくましいから」(女性・43歳)
「研ぎ澄まされた身体」(男性・53歳)
9位:『大泉洋』
第9位にはこの人、大泉洋(おおいずみ・よう)も入りました。大泉洋は、1973年4月3日生まれ。俳優、声優、タレント、作家であり、ユニークなキャラクターとマルチな才能でよく知られています。
1996年より始まった、地元・北海道発のバラエティ番組『水曜どうでしょう』で注目され、全国区の人気となりました。東京進出後は俳優として大きな成功を収め、数多くの映画・テレビドラマなどで主演を務めています。
今回のアンケートでも、その自由奔放なキャラクターとユーモア溢れる演技が悟空役にふさわしいと評価する声が見られました。
ユーザーコメント
「孫悟空とのギャップがよさそうだから」(男性・51歳)
「何となくイメージが似てると思った」(男性・57歳)
実写版『ドラゴンボール』孫悟空役ランキングのまとめ
強い相手と戦うことを生きがいとする孫悟空。多くの仲間やライバルとの出会いや戦いを経て、やがて地球の平和を脅かす悪と戦うヒーローへと成長していきます。
そんな孫悟空役にピッタリとされたのは、2位にダブルスコアの差をつけて票を集めた「香取慎吾」でした。彼の持つ天真爛漫なイメージや大柄でたくましい肉体が、孫悟空役に相応しいと評価されたようです。
また、2位以下もそれぞれ、ユニークで個性的な俳優陣が並びました。さて、みなさんの想う"孫悟空"はこの中にいたでしょうか? 悟空以外の配役も含めて、理想のキャスティングを考えるのもきっと楽しいですよ!
調査時期: 2025年5月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計370人(男性:271人、女性:99人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート