何かを売り込むという考えは、全くない

――今後の展開や展望などについて教えていただけますか?

金融という難解なテーマに対して、身近に相談できる機会を求める声が多く、そうしたニーズに応える場づくりを模索していきたいです。

セミナー開催には確かに大きな労力がかかります。私たちは基本的にネットをベースにした証券会社なので、普段はインターネットを通じて1,000万口座規模のお客様と接しています。

それに対し、セミナーは1回あたり50人や100人といった規模感ですが、準備や運営にはかなりのリソースが必要です。ただ、だからこそ、コミュニティの中でしっかりと接点を持てる機会は大事にしたいと思っています。

金融教育や制度理解の普及には、学校や企業との連携が欠かせませんが、そうした取り組みの輪は広がりつつあります。セミナーに関心を持たれた方や、職場・学校などでの開催にご興味のある方は、情報をご覧いただければ幸いです。

――最後に、これから金融リテラシーを高めたいと考えている人へ伝えたいメッセージがあればお願いします。

NISA、オルカン、クレカ積立……こういうキーワードが気になっている方は、制度の詳細を知るうえでも、実際の口座開設手続きを経験してみることが一つの理解の手助けになると思います。口座を開設することで何かデメリットがあるかというと、全くありません。まずは“どんな情報があるのか”を知るだけでも、第一歩になると思います。

「こんなセミナーをやってるんだ」「こういうイベントがあるんだ」という情報に少しでも目を留めていただければ、とてもありがたいですね。

ネット証券では「自分で選び、自分で投資する」というスタイルが基本です。対面型の証券会社さんのように「これを買いましょう!」と積極的におすすめすることはありませんし、イベントやセミナーの場でも、営業目的ではなく、制度や仕組みの正しい理解とお困りごとのサポートを重視しています。何かを売り込むという考えは、全くありません。

それでも、やっぱりインターネットで口座を作る、アカウントを開設するというのは、心理的にハードルが高いと思うんです。特に「マイナンバーカードを提出してください」なんて言われると、余計に不安を感じる方もいると思います。だからこそ、制度やサービスの理解促進を目的に、相談の機会を設ける工夫も続けています。資産運用やそれを後押しする制度を正しく理解するための一助として、こうした機会が活用されることを願っています 。