女優の風吹ジュンと夏木マリが11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたプレミアムドラマ『照子と瑠衣』(6月22日スタート、BS&BSプレミアム4K 毎週日曜22:00~)の会見に、脚本&演出の大九明子氏、制作統括の阿利極氏と共に出席した。

  • プレミアムドラマ『照子と瑠衣』会見に出席した風吹ジュンと夏木マリ

    プレミアムドラマ『照子と瑠衣』会見に出席した風吹ジュンと夏木マリ

本作は、井上荒野氏の同名小説を実写ドラマ化。照子(風吹)と瑠衣(夏木)という70代の親友2人が、自由を手に入れ、新しい人生に踏み出し、若い世代に希望を繋ぐまでを、爽快にコミカルに、歌と涙を交えて描く。

20代の頃に出会い、長いキャリアを積んでいる風吹と夏木だが、作品を共にするのは初めてだという。風吹は「私はデビュー当時、歌手を1年ほどやっていたのですが、どうしても違うなと思い、自分から役者に転向したんです。マリさんはアーティストとして活躍されていて、羨ましいなという思いがありました」と語り、「すごく憧れもあったので、会うのが楽しみだった一方で、生き方が全然違う存在感の大きな方だったので、友達という役柄での共演には多少迷いがあったんです」と胸の内を明かす。

しかし、実際共演してみると「とてもマリさんの人柄がよく、同世代として同じものを見てきたという安心感もありました。いまは大好きです。顔を見ているだけで幸せです」と風吹は夏木にラブコール。夏木も「とても品格があって気持ちのいい方」と風吹を評すると「ご自分をしっかりコントロールされている方で、セルフプロデュース力もあり、聡明な方です」と称賛していた。

70代の2人が主演のドラマ。風吹は「スケジュールがまるで朝ドラの主演女優さんのように厳しかった」と笑うと「かなり濃密な2~3カ月で、さすがにバテてしまいました」と明かす。それでも風吹は「とても好感が持てる現場だったので何とか乗り切ることができました」と撮影を振り返り、「私はテレビドラマの主演を務めるのが初めてだったんです。ドキドキしながらのクランクインだったのですが、マリさんとご一緒できたことはとても幸運でした」と感謝を述べた。

スケジュールに関しては夏木も大変だったようで「本当に大変な撮影だった。私たちは70代ですからね。老体に鞭を打って頑張った作品。長野に30泊しました」と笑うと「風吹ジュンさんがお相手で良かったです」と笑顔で見つめ合い、相思相愛ぶりを披露していた。

  • 風吹ジュンと夏木マリ
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