多部未華子主演の家族ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS)がついに最終章に突入し、コア視聴層ランキングで注目度62.2%を記録、7位にランクインした。
最終回を目前に控えた第9話では、詩穂(多部)と父・純也(緒形直人)の再会シーンが描かれ、家族関係の修復への期待が高まる展開となった。
物語は、詩穂が自宅マンション前で父・純也と偶然再会する場面から始まる。夫の虎朗(一ノ瀬ワタル)が気を遣い純也を家に招き入れようとするが、詩穂は「私は話すこと何もないから。帰ってください」とかたくなに拒絶する。
しかし、そんな詩穂も、シングルマザーのはるか(織田梨沙)との交流を通して、父親に対する見方に変化が生まれる。「もしかしたらお父さんも、時代の『こうあるべき』という考えにとらわれていたのかもしれない」という詩穂の気づきは、現代社会における家族のあり方を問い直す、本作の重要なメッセージの一つと言えるだろう。
クライマックスでは、詩穂が意を決して純也の家を訪れるものの、玄関のドアを開けられずにためらい、引き返してしまうシーンが印象的だった。その直後、外出先から戻ってきた純也と鉢合わせし、2人が再び向き合うという、次週の最終回に向けて視聴者の関心を強く引きつける形で放送が終了した。
SNSでは「毎回、少し前の自分を思い出して涙してしまう」「詩穂とお父さんには仲直りしてほしい」「現代の家事をする人々に寄り添う素敵なドラマ」といった声が寄せられている。
家事や家族との関係性に悩む現代の多くの視聴者から共感を得たことが、高い注目度につながっていると考えられる。