3月10日は「砂糖の日」。摂りすぎは良くないお砂糖ですが、料理をする上で、「甘みを加える」以外にも多くの役割があるってご存知でしょうか? ただ甘いだけじゃないんです!!

マイナビ学生の窓口に所属するZ世代の大学生「トレンドリサーチャー」が注目するニュースを紹介します!

想像以上に働き者の砂糖に注目

農林水産省公式(@MAFF_JAPAN)によると、砂糖の主な働きは、「甘みを加えること」以外に9つ。

親水性
肉に砂糖をもみこむと、砂糖がたんぱく質(コラーゲン)と水分を結びつけて肉を柔らかくします。

泡の安定
卵白に砂糖を加えて泡立てると泡が安定し、滑らかなメレンゲになります。

浸透性
果実酒を作るときに砂糖を加えるのは、砂糖の浸透圧でフルーツの香りと味を引き出すためです。

ゼリー化
ジャムを作るときに砂糖を加えるのは、砂糖がジャムのゼリー化を助けるからです。

でん粉の老化防止
すし飯に砂糖を加えると固くなりにくくなります。砂糖には、でん粉をしっとりとおいしく保つ働きがあるからです。

発酵促進とメイラード反応
砂糖は酵母(イースト)の働きを活発にし、パンをふっくらさせます。おいしそうな焼き色を付けるのも砂糖の働きです。

温度による変化
約105度でシロップ、約165度でべっこう飴、約190度でカラメルになるなど、様々な色や形に変化します。

油の酸化防止
ケーキやクッキ-のバター風味は砂糖に守られています。砂糖には油の酸化を防ぐ働きがあるからです。

防腐性
砂糖はカビや細菌の繁殖に必要な水分をかかえ込み、繁殖できないようにします。


こんなにあるとは驚きですが、こうしてその効果を並べてみると、普段手にする食品のあれもこれもみんな、砂糖のおかげだったんですね。しかも、調理以外の働きにも注目してみると、ストレスや緊張を和らげたり、疲労回復効果など様々な効用も挙げられるのだとか。なんて働き者な。

近年の低糖質ブームなどにより敬遠されがちな砂糖ですが、特別な日にケーキを食べて幸せな気分になったり、甘い玉子焼きを食べてホッとする時間も必要なことではないでしょうか? 極度な糖質制限で日々の疲れを溜めこんでイライラするよりも、量に注意しながら、上手に摂取していきたいものですね。

ちなみに、農林水産省では、砂糖の需要・消費拡大に取り組むプロジェクト「ありが糖運動」を展開中。公式サイトでは、砂糖やスイーツ・甘味に関する正しい知識や情報を発信していますので、ぜひ、のぞいてみてくださいね。

トレンドリサーチャー: 甲斐原紗弓
文:CHIGAKO
編集:マイナビニュース ワーク&ライフ編集部