――年齢を重ねてきて変わった部分はありますか?
昔の方が自分にもめちゃくちゃ厳しくて、同じことを他人にも求めるというか、自分の基準であの人はこういう感じなのかなと決めつけていた部分がありましたが、今はほとんどのことは気にならなくなりました(笑)
――何かきっかけがあったのでしょうか。
仕事をするにしても何をするにしても楽しいほうがいいなと。経験や年齢を重ねてきて、大変な現場でも、どうせ大変なんだったら楽しい瞬間が多い方がいいと思うようになり、自分のマインドの切り替えが簡単になっていきました。
――何歳頃からそういう風に?
30代に入ってからだと思います。10代の頃から、人に優しく、その分、自分は強くいなきゃと思っていたんですけど、気が付いたら、優しく強くというより、適当になっていました(笑)。「やることをしっかりやっておけば、あとは適当でも大丈夫か!」みたいな感じです。
――いい意味での適当ですね!
そうですね。萎縮すると本来その人が持っている能力も出し切れないことになると思うので、みんながのびのびやれる環境を作れたらいいなと。年齢が上がると、自分の持っている雰囲気で現場の雰囲気を変えられるようになってくるので、そう思うようになりました。
――プライベートでは2児の母親で、18歳の娘さんと8歳の息子さんを育てられていますが、母親になって変わったこともお聞かせください。
ずっと童顔だと言われてきて、若い頃は母親役を演じると「母親に見えない」と言われることが多かったんです。でも子供が生まれてから、「私は実際に母親だから、母親役をやってもおかしくないでしょ」と母親役をやることに自分で説得力を持てるようになり、それはすごく大きかったです。あと、子供がいると日常が楽しいですよね。面白いなと思うこともたくさんあるし、華やかです。
――子供の頃からあまり動じない性格とのことですが、お子さんが生まれて精神的な部分で何か変化はありましたか?
ママのことが大好きという愛情をいつも感じていて、それが自分を強くしているというか、安心させてくれているなと感じます。