• 安達祐実

――母親になられたのも大きな転機だと思いますが、ほかにもご自身にとって転機だったなと感じていることがありましたら教えてください。

2度目の結婚は、私を変えてくれた転機だと思っています。子供の頃からみんなに見守ってもらっているような感覚で、いい子でいなきゃいけないとずっと思っていましたが、33歳で2度目の結婚をしたときに、自分は自分でいればいいという気楽さを手に入れた感じがしました。

――自分は自分でいればいいと思えたというところを、詳しく教えてください。

そのときの旦那さんの存在によって、相手の望む自分にならなくていいというか、自分は自分を生きていれば、それを認めてくれる人も、受け入れてくれる人もいるということに気づかせてもらって。そこから、自分らしくいるようにしたら、友達も増えていったというか、人との関係性も良くなっていった感じがします。

――「そのままでいいんだよ」みたいな言葉をかけてもらったのでしょうか。

そういうわけではなくて、この人は私に何も期待してないんだなというか、私が私であるだけで、それ以上でも以下でもないと感じて、楽だなと思いました。

――それ以降、ほかの人とも素の自分で接することができるようになったんですね。

そうですね。人と関わるときに、まずこちらから心を開くようになった気がします。