テレビ埼玉(テレ玉)の正月恒例特番『第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』(1月1日19:00~ ※再放送:同12日19:00~)。年々磨きがかかる出場者のユニークなパフォーマンスと、お堅いイメージの政財界人とのギャップが大きな話題を集め、今や県を越えて“埼玉の奇祭”と愛される番組になった。
マイナビニュースでは11月30日、大宮ソニックシティ 大ホールで行われた収録を取材。全出場者に本番のステージ直後に行ったインタビューをお届けする。
今回は、財界人の前半出場者に直撃。トップバッターを3年連続務める理由とは。そして、初出場の2社はどんな思いで臨んでいるのか――。
早く出番を終えたくて3年連続トップバッター
3年連続のトップバッターとして小泉今日子の「学園天国」を披露したのは、東京ガス埼玉支社の細田千恵支社長。ハイテンポで難易度の高い曲だけに、「リハーサルの時に“ヘイ!”の入りのタイミング何回も分からなくて、バックダンサーの人に教えてもらいました」と苦心した。
今回も「最初に終わったほうが緊張しなくて済むかなということで、テレビ埼玉さんにお願いしました」といい、「楽屋の皆さんはこれから緊張がピークに達すると思うんですけど、私はプレッシャーから解放されて良かったなと思っております」と、安堵の表情。トップバッターを希望する人はほかにいないそうで、「皆さん、3番目とか4番目とかが人気があるみたいです」とのことだ。
埼玉支社長の役職は通常2~3年で交代するため、「今年がラストステージじゃないかとちょっと思ってますけど、こういうことを口にすると4年目に突入するので言わないほうがいいですね(笑)」と警戒しながら、「来年ももし出ることになったら、トップバッターで行きたいと思います(笑)」と揺るがない。
リフォーム注文大幅増で番組の波及力実感
YKK AP埼玉支社の水野彰二支社長は、2年連続2回目の出場。「前回、窓のリフォームは補助金を使えばお財布に優しく簡単にできるということをお伝えしたところ、(注文が)前年に比べて大きく伸長する形になったんです」と、番組の波及力を実感して再び出場を決めた。
歌ったのは、EXILEの「LA・LA・LA LOVE SONG」で、「みんなが幸せになって楽しい曲がいいということで、選ばせていただきました」と狙いを説明。オリジナルは久保田利伸の曲だが、「多くの人数で踊るということで」EXILEバージョンにした。
10月から週1回の練習を重ねてきた社員ダンサーたち。部署の垣根を越えて集まったことで、「普段会わないメンバーで練習していくと、いつもと違ったコミュニケーションができましたし、本当に製販一体になっている感じが出たのが良かったなと思います」と、社内交流におけるメリットを感じたようだ。
「今年はもう笑っていただきたい」
4回目の出場となった埼玉りそな銀行の福岡聡社長は、沢田研二の「勝手にしやがれ」を熱唱。「2024年のお正月はつらいこと(能登半島地震)がありましたので、今年はもう笑っていただきたいということで、この曲を選びました」といい、帽子を投げる有名なパフォーマンスも再現して会場を盛り上げた。
衣装は毎年妻がコーディネートしているが、今回は秘書が担当。ダンディな白スーツがまぶしいが、今後着る予定はないとのこと。社内のイベントで披露するチャンスはあるのかを聞くと「そんなことしたらクビになっちゃいますよ(笑)」と話しており、この姿は今回限りの貴重なものになりそうだ。