ふじみの救急病院の鹿野晃名誉院長は、今回が初出場。「救急病院は来る患者さんを受け入れるということをやっているのですが、院外活動として、大病の発症前の予防を啓発する活動、AEDや心臓マッサージによる救命処置の啓蒙をしたいということで、歌は苦手なのですが出場させていただきました」と決断した。
コロナ禍において情報番組で専門家としてコメントする姿が印象に残るが、今回はテレビ出演と全く違う緊張感を覚えた様子。それでも、「大失態をやらかした時はやり直しできると聞いていたので、若干の余裕はありました。医療の世界は失敗するとお亡くなりになったり、障がいが残ったり、取り返しのつかないことになりますので」と捉えていたそうだ。
応援席には多くの関係者が駆けつけていたが、本番中に病院のスタッフは足りているのかを聞いてみると、「救急病院でシフト制になっているので大丈夫です。今日は夜勤明けの方やお休みの方が中心に来てくれました」と万全の体制で臨んでいる。
妻のアドバイスで新人らしいコーディネートに
こちらも初出場は、産業廃棄物処理会社・シタラ興産の設楽竜也社長。「こんなすごい政財界の人たちと同じ楽屋で、一つのステージをみんなで完成させるんだという気持ちになることができるんじゃないかと思って、喜んで参加させてもらいました」と目を輝かせる。
さすがに大きな舞台は緊張したそうだが、「歌いだしてしまえば、“もう自分を見てくれ!”、“会社のことを知ってください!”という気持ちになります」と吹っ切れたのだそう。さらに、「うちの応援席以外からも、拍手をしてくれたり、サイリウムを振ってくれたりしたのが見えたので、うれしかったです」と、新入りを温かく迎えてくれる文化に感激したようだ。
披露曲は、長渕剛の「しあわせになろうよ」。黒を基調とした衣装でステージを彩ったが、「元々自分が選んだものがあって、もっと派手だったんです。でも、新人の私がいきなりド派手というのもマズいだろうということで、昨日の夜、妻がコーディネートしたのを任せて着ました」と急きょ変更したそうで、「結果、こっちのほうが良かったです。言うことは聞いておくもんだなと思いました(笑)」と感謝していた。
『第33回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』出場者 ※【 】内は出場回数
1:東京ガス(株)埼玉支社・細田千恵支社長【3】/小泉今日子「学園天国」
2:熊谷市・小林哲也市長【初 ※埼玉県議会議長として出場実績あり】/坂本九「上を向いて歩こう」
3:YKK AP(株)埼玉支社・水野彰二支社長【2】/EXILE「LA・LA・LA LOVE SONG」
4:(株)埼玉りそな銀行・福岡聡社長【4】/沢田研二「勝手にしやがれ」
5:ふじみの救急病院・鹿野晃名誉院長【初】/「BELIEVE」※合唱曲
6:(株)シタラ興産・設楽竜也社長【初】/長渕剛「しあわせになろうよ」
7:戸田市・菅原文仁市長【4】/B’z「兵、走る」
8:(株)コマーム・小松君恵会長【3】/「こどもパワーGO!!」※オリジナル曲
9:埼玉県議会・齊藤邦明議長【初】/MISIA「アイノカタチ」
10:(株)サイサン・川本武彦社長【17】/矢沢永吉「サイコーなRock You!」
11:川口市・奥ノ木信夫市長【9】/チューリップ「心の旅」
12:ケアハウス和みの里・山中和子理事長【17】/坂本九「明日があるさ」
13:富士見市・星野光弘市長【3】/桑田佳祐「100万年の幸せ!!」
14:(株)馬車道・木村徳治名誉会長【18】/石原裕次郎「サヨナラ横浜」
15:さいたま市・清水勇人市長【15】/THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」
16:(株)清水園・清水志摩子社長【33】/ペギー葉山「歌ある限り」
17:埼玉県・大野元裕知事【5】/はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」