『僕のヒーローアカデミア』に登場する轟焦凍は、チート級の個性を持ち同級生の中でも飛び抜けた強さを誇る実力者です。クールなイケメンで作中でも女性人気の高い轟ですが、仲間想いで誠実な彼の内面も魅力にあふれています。また、時折見せる天然な一面やかわいい行動も注目すべきポイントです。
本記事では、凄絶な過去を受け入れ大きく成長していく轟焦凍のかっこいい・かわいい理由を徹底解説。併せて、轟の魅力がよくわかるシーンも紹介します(※本記事はネタバレ要素を含みます)。
轟焦凍とは
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轟焦凍のプロフィールは、次の通りです。
名前 | 轟焦凍 |
---|---|
誕生日 | 1月11日 |
血液型 | O型 |
身長 | 176㎝ |
個性 | 半冷半燃 |
使用技 | 穿天氷壁、膨冷熱波、赫灼熱拳・燐など |
家族構成 | 父:轟炎司 / 母:轟冷 / 長男:轟橙矢 / 長女:轟冬美 / 次男:轟夏雄 / 三男:轟焦凍 |
轟焦凍は、若くしてトップヒーロー入りを果たしたエンデヴァーを父に持つヒーロー界のサラブレッドです。個性「半冷半燃」は、エンデヴァーの弱点を補ったチートスペックですが、いきすぎた訓練やいびつな家庭環境により高校生になるまで個性の本領を発揮することはありませんでした。高校入学後は、過去や個性と真正面から向き合い、成長し続けています。
轟焦凍がかっこいい理由
ここからは轟焦凍がなぜかっこいいのかを具体的に説明していきます。
炎と氷の両方を操るチートスペック
轟焦凍の個性「半冷半燃」は、「炎を操る個性」と「氷を操る個性」の両方を受け継いだことで実現した超チートスペックです。
父・エンデヴァーの個性「ヘルフレイム」は、超高温の炎を扱うため身体に熱がこもり、身体機能が低下する弱点がありました。そこで、強力な氷の個性を有する女性と結婚し、弱点を解消した子どもにNo.1ヒーロー・オールマイトを超えさせることに。
第四子にして遂に「炎」と「氷」の個性を兼ね揃えて生まれた轟は、エンデヴァー曰く「最高傑作」です。エンデヴァーは自身の夢を託した息子をほかの兄弟たちから隔離し、幼少期から超スパルタ指導を繰り返していました。
雄英高校入学当初は父への憎しみから頑なに炎を使用しなかった轟ですが、氷の個性のみでも威力は絶大で高校生の範疇を優に超えています。入学後、最初の対人戦闘訓練では一瞬でビル1棟を凍らせ、相手を一歩も動かさないまま完全制圧。
体育祭では直前にエンデヴァーに声をかけられイライラしていたこともあり、ドームの高さをはるかに超える大氷壁を瞬時に形成し、プロヒーローも大勢集まる会場の度肝を抜きました。同級生を圧倒するその実力に、観戦していた現役ヒーローからは「そこらのプロ以上」と評価されています。
轟が初めて炎を使った緑谷戦では、氷結で冷やされた空気が炎の高熱で爆発的に膨張し、ステージは大崩壊。主人公を吹き飛ばしてトーナメント戦を勝ち進むことで、轟の強さが強調されると同時に、今後のさらなる成長にも期待が高まる名シーンとなりました。
「炎を使わずNo.1になって父を完全否定する」という己の制約を解除してからは、父との確執に悩みながらも不慣れな炎の個性伸ばしに取り組んでいます。林間合宿では炎と氷の個性同時使用や炎熱の温度調節訓練を繰り返し、職場体験では力を凝縮する技法を身につけ最大出力を瞬時に引き出せるようになりました。
高校1年生ながらすでにプロに匹敵する実力を誇る轟ですが、蒼炎の個性を持つ荼毘と戦うため新たな必殺技となる「赫灼熱拳・燐」を自力で体得しています。発動までに時間を要するうえに体力を激しく消耗する大技で、維持すること自体非常に困難ではあるもののクラスメイトと切磋琢磨する中で何とか最終決戦に間に合うように仕上げました。
緑谷と出会い「半冷半燃」を自分の個性として受け入れた轟。技術的にも精神的にも、大きく成長し続ける姿は純粋にかっこいいです。
地獄の轟家をつなぎとめたヒーロー
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轟は元No.2ヒーロー・エンデヴァーの血を引くサラブレッドで、4人兄弟の中で唯一両親の個性を受け継ぎました。轟家で最も秀でた個性を持って生まれた轟は、幼少期から厳しい訓練を強制され、トップヒーローであるエンデヴァー直々に個性の使い方を叩き込まれています。
生まれたときからヒーローになるためのレールが敷かれており、英才教育を受けて育ったため、例年倍率が300を超える最難関の雄英高校ヒーロー科に推薦で入学。戦闘力・判断力ともにほかのクラスメイトを圧倒しているだけじゃなく、座学の成績も優秀です。
しかし、母を追い詰め家から追い出したエンデヴァーを許せない轟は雄英入学当初、父を見返すことで頭がいっぱいでした。緑谷との戦いを機に、炎も自分の個性として受け入れられるようにはなったものの、父を憎み続けた過去は轟にとって簡単に吹っ切れるものではありません。
轟はこじれてしまった家族関係を少しずつでも修復しようと、長年隔離されていた母に会いに行ったり、エンデヴァー事務所に職場体験に行ったりと、自ら行動を起こしています。
半冷半燃を自分の個性として受け入れた時点で、割り切って個性伸ばしに注力することもできたはずですが、轟は家族全員が見て見ぬふりをした家庭の問題から目をそらしませんでした。この誠実さは、轟の大きな魅力と言えるでしょう。
インターンを通してヒーロー・エンデヴァーのすごさを受け入れられても、親子の確執はなかなか取り除けないことに悩む轟。それでも向き合おうとする末っ子の成長は、家族に大きな変化をもたらしました。バラバラだった一家をつなぎ止めた轟は、母から「ウチのヒーローになってくれた」と言われています。
優れた個性を受け継いだがゆえに、普通なら味わわなくていい苦難を多く経験しながらも、家族であり続けようとする優しさや芯の強さも、轟がかっこいいと言われる理由の一つです。
意外と情に厚いクールイケメン
髪と瞳の色が左右非対称という目を引くビジュアルと端正な顔立ちが印象的な轟は、クラスメイトも認める正統派イケメンです。
父への強い憎しみを抱えていた入学当初は馴れ合いを好まず、基本的に無表情。一匹狼になりがちで近寄りがたいオーラ全開でしたが、徐々に丸くなり雰囲気も表情も柔らかくなった結果、イケメン度が増しています。
クラスメイトと良好な関係を築こうとする姿も見られるようになり、女子生徒からは「クラス屈指のイケメンボーイ」「クールな轟くん」などの印象を持たれていました。また、仮免補講では他校の女子生徒や小学生女児からも、イケメン認定されています。
常に冷静で口数は少なめですが、期末試験では自信喪失した八百万を立ち直らせる言葉をかけたり、保須市でのやむをえない規則違反を指摘する警察署長に抗議したりと、友人が関わっているときの轟は饒舌です。
林間合宿で爆豪が拉致された際には、殺される危険があると理解しながらも迷わず救出作戦に参加する友達想いの一面もあります。刺々しかった入学時からは想像できない大きな変化です。
轟は母への手紙に「自分のためだけじゃなく、人のためにも怒ったり泣いたりできるクラスメイトのようになりたい」と記していました。この情の深さや素直さこそ、轟本来の性格なのでしょう。
また、父との関係に悩みながらも打ちひしがれるエンデヴァーに手を差し伸べられる優しさや、実の兄であるヴィラン・荼毘との戦いを選択できる決断力は、心の強さを証明しています。轟が恨みつらみで周りに目を向けられなくなったのは、複雑すぎる家庭環境が主な原因です。それでも、自身にも非があったと改心し自ら厳しい道を進もうとする轟の覚悟は、クラスメイトたちにもしっかり伝わっていました。
誰に対しても決して横柄な態度を取らず、家族や仲間を大切にする轟は顔だけじゃなく中身もかっこいい! だからこそ、多くのファンから支持されるのでしょう。
轟焦凍がかわいい理由
轟焦凍はかっこよさと同時に、実はかわいさも併せ持っています。ここからは轟焦凍がかわいい理由を説明していきます。
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数々の天然発言にギャップ萌え
ヒーローとしてのショートは冷静沈着で非常に頼もしい存在ですが、普段の轟焦凍は意外と天然です。
まだ殺伐としていた体育祭では、異質な個性を持つ緑谷に敵意を向けながらも「オールマイトの隠し子か何かか?」と尋ねています。これには緑谷も一瞬言葉を失いますが、轟は至って真面目です。
ほかにも、期末試験では自分の策が通用したことで自信を取り戻し感極まる八百万を見て「気持ち悪いか? 吐き気には足の甲にあるツボが……」と見当違いなアドバイスをしたり、文化祭の出し物を決める際にはステージダンスを「バカ騒ぎするやつ」と表現したり、思わずクスっと笑ってしまうような発言が時折見られます。
また、ヒーローインタビューの練習では、インタビュアー役のMt.レディに「あなたみたいなイケメンが助けに来てくれたら私逆に心臓バクバクよ」と言われ「心臓悪いんですか」と素で心配していました。「あなたの微笑みなんて見たら女性はイチコロよ」と表情に関する助言をされても「俺が笑うと死ぬ……!?」と本気でショックを受けているため、彼にこの手の冗談は通じません。
普段はクールで大人びているからこそ、轟の天然発言はギャップがありかわいく見えます。
嫌悪から年相応の反抗期へ
体育祭を機に雰囲気が丸くなった轟は、何事にも協力的になり表情も少しずつ柔らかくなっていきます。
しかし、父であるエンデヴァーに対してだけ嫌そうな顔を向ける正直な態度は、年相応の反抗期のようでほほえましいです。簡単には許せないと思いながらも父と向き合おうとする真面目な轟ですが、やはり嫌なものは嫌なのでしょう。
母とは頻繁に文通する一方で、父からの連絡は既読無視。電話に出たかと思えば、エンデヴァーが喋っている途中でも容赦なく切電。轟は普段、思考が顔に出るタイプではありませんが、エンデヴァーが絡むとわかりやすく表情が険しくなります。
劇場版第3作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』では、エンデヴァーの隣に座りたくない轟が飛行機の座席を変えるよう文句を言う少年らしい姿が特典で描かれました。
「No.2の息子」として生まれたことによる弊害に負けずに、本来の温厚さを取り戻していく轟がエンデヴァーにのみ見せる反抗心は、温かく見守りたくなります。轟が父を許せるようになるために、必要な衝突なのでしょう。
決して不満を漏らさない轟の子どもっぽい貴重な一面で、かわいらしく映ります。
轟焦凍のかっこいいシーン
ここからは轟焦凍のかっこいいシーンを3つ紹介します。
体育祭での緑谷戦
轟が炎の個性を使用した体育祭での緑谷戦は、彼の代表的なシーンです。この一戦がなければ、轟は血にとらわれたまま憎しみに支配され、苦しみ続けていたかもしれません。
「君の力じゃないか」と正面からぶつかってくる緑谷の言葉で、一瞬父を忘れられた轟は助けられたと感じていました。原点を思い出させてくれた緑谷に「ありがとな」と感謝を伝え、初めて炎を解放したこの神回は「轟焦凍:オリジン」というサブタイトルが付けられています。
ヒーロー殺し・ステイン戦
ステインに兄を襲われた飯田は、私怨で動くというヒーローらしからぬ行動に出た結果、返り討ちに遭っていました。駆け付けた緑谷も相手の個性で身動きを封じられたところに、轟が現れます。
憎しみで視野が狭まった飯田が少し前の自分と重なった轟は「なりてぇもんちゃんと見ろ」とたしなめました。一度は見失った原点を思い出した轟が言うからこその重みがあります。飯田を立ち直らせ、ステイン拘束に大きく貢献したかっこいいシーンです。
荼毘との決着
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最終決戦で轟は荼毘との交戦を自ら望み、その大役を任されていました。一度は荼毘を制圧し拘束に成功するもののワープで逃亡され、直径約5㎞規模の大爆発までのカウントダウンが迫ります。
1戦目の大ダメージが蓄積した満身創痍の轟は、再び荼毘を止めるために己の限界を越え最前線へ。家族全員が揃っていたその戦場で轟は見事に爆発を防ぎ、轟家の過去に向き合う機会をつなぐ大健闘を見せました。
轟焦凍のかわいいシーン
ここからは轟焦凍のかわいいシーンを3つ紹介します。
友人のけがに責任を感じる
ステイン戦後、飯田は入院先で左手に軽度の後遺症が残ると診断されていました。私的な暴走の戒めとして受け入れる飯田に対し、緑谷も体育祭で無茶な戦いをして粉砕骨折をした左腕を見つめ、一緒に強くなろうと決意を新たにします。
そんな2人を見ていた轟は、どちらのけがにも自分が関わっていたことに気づき「呪いか?」「ハンドクラッシャー的存在に……」と責任を感じ始めるのでした。爆笑する2人の隣で凹む轟がかわいいシーンです。
寮を即日リフォーム
複数回の敵襲撃を経て、生徒の安全を考慮し全寮制を導入した雄英高校。それぞれが荷解きを済ませたところで、部屋を披露しあうことに。全く興味のない轟もクラスのノリを壊すまいと参加します。
各々の趣向が明かされていく中、なぜか轟の部屋だけ和室。日本家屋で育ったから落ち着かないとの理由で即日リフォームする謎の行動力を見せました。どうやったか尋ねられてもたった一言「頑張った」とだけ答えています。
爆豪を仲のいい友人と認識
仮免取得から30分後、複数の敵を拘束するプロ顔負けの活躍を見せた轟と爆豪はインタビューを受けることに。「普段から仲よく訓練されているのか」との質問にすぐさま否定する爆豪とほぼ同時に、轟は「仲はいいです」と答えます。
激しく文句を言う爆豪に対し「仮免補講で一緒にいることが多かった」と、轟が思う仲よくなったきっかけを主張していました。2人の温度差も相まって、轟の天然でマイペースな一面がかわいらしいです。
アニメ・漫画『僕のヒーローアカデミア』とは
堀越耕平氏原作の漫画『僕のヒーローアカデミア』は、「個性」と呼ばれる異能力を持って生まれることが一般的な世界に、無個性で生まれた少年・緑谷出久(デク)が最高のヒーローになるまでを描いた青春ファンタジー作品です。
2014年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始し、2016年にスタートしたTVアニメシリーズは2024年までに第7期まで放映されています。劇場版作品は、2024年8月に公開された最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』を含む全4作、そのほか舞台化、ゲーム化などさまざまなメディアミックスが展開。約10年にわたり連載されてきた同作は、2024年8月に完結を迎えました。
No.1ヒーロー・オールマイトの個性を授かった緑谷が入学した雄英高校には、ヒーローになるための試練が無数に用意されています。その中で緑谷が在籍する1年A組は入学早々敵の襲撃を経験し、恐怖を知りました。
それでも身を挺して戦うひよっこヒーローたちを見たオールマイトは「このクラスは強いヒーローになる」と確信。そしてその言葉通り、急成長し最終決戦を迎えた彼らを前にしたオールマイトは「このクラスは強い」と、有精卵たちの孵化を噛みしめています。
轟焦凍がかっこいい&かわいい理由をさまざまな視点から紹介しました
作中でもイケメン認定されている轟焦凍は、容姿だけではなく中身もかっこいい人物です。凄絶な幼少期を過ごし父との確執を抱えながらも、芯が強く真面目で誠実。情に厚く、仲間も家族も大切にできるヒーローらしい性格で、魅力にあふれています。
少し天然でかわいい一面と、クールで大人っぽい印象とのギャップも人気の理由の一つです。優れた個性「半冷半燃」を受け入れた轟は、間違いなく最高のヒーローになるでしょう。
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