俳優の松重豊が監督・脚本・主演を務める、『劇映画 孤独のグルメ』(2025年1月10日公開)の出演者が27日、公開された。
同作は、原作・久住昌之氏、作画・谷口ジロー氏による同名漫画の実写化作。2012年1月からテレビ東京で連続ドラマ化され、シーズン10まで重ねている。この度、テレビ東京開局60周年特別企画として、「孤独のグルメ」プロジェクトが始動し、12年にわたり主人公・井之頭五郎を演じてきた松重が監督・脚本・主演を務める。
『劇映画 孤独のグルメ』新キャスト6名が明らかに
先日、第29回釜山国際映画祭【オープンシネマ部門】と第37回東京国際映画祭へ正式出品されることが発表された同作。映画の舞台が日本だけでなく、フランスや韓国であることも少しずつ解禁さているが、今回解禁になったのは、五郎の“究極のスープ”探しの旅に関わることになる6人のミステリアスな登場人物たち。
五郎が迷い込む、韓国領の島のコミュニティで暮らす女性・志穂を内田有紀、“究極のスープ”探しをする五郎を手伝うことになる青年・中川を磯村勇斗、五郎が“スープ探し”の旅に漕ぎ出すことになる依頼をする、フランスに住む松尾一郎役を塩見三省が演じる。
そして、五郎のかつての恋人・小雪(さゆき)の娘であり、祖父である一郎(塩見)の依頼のために五郎をフランスに呼ぶ松尾千秋役に杏、劇中に登場する中華ラーメン店「さんせりて」の店主をオダギリジョーが演じます。また、かつてドラマ『孤独のグルメ』シリーズにも登場経験のある、五郎の同業者・滝山役で村田雄浩が再登場。総勢6名の豪華実力派キャスト陣が、“究極のスープ探し”という大きな難問に挑む五郎に深く関わっていく。
内田有紀 コメント
あの五郎さんが監督の撮影現場。
私の役者人生で初めての「背広を着た監督」です。
五郎さんがモニターの前に座り「OK!」と大きな声が響き渡ると、撮影現場は一瞬で笑顔で満たされます。
でも、どこかお腹が減ってくる。。
食べることは生きることそのもの。
美味しいご飯を食べている時は日常のゴタゴタから解放され、今日を頑張った自分を褒めてあげられます。
ホッコリする『孤独のグルメ』のテイストはそのままに、劇場版だからこそのスペクタクルな展開が待っています。
スクリーンいっぱいに広がる最高の食べっぷりを、是非劇場でご堪能下さい。
あ!
ご鑑賞の前には食事を済ませてくることをオススメします。
でないと、五郎監督の思うツボに…(笑)
磯村勇斗 コメント
今回、ご長寿シリーズである『孤独のグルメ』に出演させて頂き、とても嬉しかったです。
そして何より、今回は松重さんご本人が監督を務めるとお聞きし、開口一番で参加したい! となった次第です。
俳優もやりながら監督をしている松重さんの姿がとても勇ましく、また長年一緒に作り上げてきたスタッフさんたちを大切にされている様子を拝見し、愛され続ける作品というのは作り手の人柄が大事なんだと、改めて実感した現場でした。
そして、僕の役は劇中である料理を食べるのですが、『孤独のグルメ』で食べるシーンに参加できたことがとても嬉しかったです。
是非劇場でご覧下さい。
杏 コメント
世界中で、老若男女から愛されている大人気シリーズに呼んでいただき、とても光栄です!
原作でも描かれていたパリ、満を持してのスケール感だと思いました。
松重さんは主演はもちろん監督、脚本も手がけるとのことで、パリにはシナハンからいらして、どの店が良いかと、まさに五郎さんのように食べ歩いておられました。
衣装合わせにも監督なので当然いらしているのがなんだか不思議な気持ちでしたが、何度も親子役などで共演させていただいていたので、安心して現場に挑むことができました。
『劇映画 孤独のグルメ』では、五郎さんにしかできない大冒険が、たくさんのグルメと共に繰り広げられていて、全部食べてみたくなりました。
実は五郎さんの食べカットを撮影中、お店の隅で出番を待っていたのですが、モニターの映像を見ながら匂いだけ嗅いで、その日は食べられずじまいでした。
ただ座って待っているだけなのに、お腹が空いて仕方がない!
スタッフの方はもう十年以上も、この過酷な環境で撮影をされているのかと思い知らされました。
絶対に食べたい! と諦められず、またあのお店に行ってみようかと画策しているところです。
見たら誰もがお腹がすく映画です。お楽しみに!
オダギリジョー コメント
公表では分かりませんが
松重さんの身長は2m30cmほどあります。
いや、
現場での松重さんは本当にそのくらい大きな存在に感じました。
松重監督の第一作目に呼んでもらえてめちゃめちゃ嬉しかったです。
松重豊(監督・脚本・主演) コメント
台本を作り上げて行く過程で、 この役はこの人、あっちの役はあの人と夢想しています。
練り上げていくにしたがってそれは恋心に変わっていきました。
そして脚本というラブレターにしたためて、 それぞれの所属事務所にお届けしました。
返事をもらえぬ日々は悶絶するようでした。
幸いなことに見事恋愛は成就し、 僕の恋い焦がれる面々が集ってくださいました。
そして僕の気持ちをはるかに上回る愛で応えてくれました。
監督をやってみてはじめて、 俳優さんって凄いんだなぁって、 気づきました。
・・・・・・って遅っ。
(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会