女優の桜田ひよりが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『あの子の子ども』(毎週火曜23:00~)第4話が16日に放送され、桜田の涙の熱演に反響が寄せられている。(本記事には、第4話のネタバレ、第5話の予告が含まれます)

  • 桜田ひより=カンテレ提供

■桜田ひより×細田佳央太『あの子の子ども』

第47回講談社漫画賞・少女部門(23年度)を受賞した蒼井まもる氏の同名少女漫画を原作とし、“高校生の妊娠”をテーマに、妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校2年生カップルの姿を描いた今作。桜田が主人公の川上福を、細田佳央太が福の幼なじみで恋人の宝を演じる。第1話の無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)は現在220万回を超え、第2話の再生回数も、第3話直前までの1週間で144万回を突破している。

■福、宝に妊娠検査薬の陽性を告げる

第4話では、自宅から遠く離れたファミレスで妊娠検査薬を使った福が、その結果にがく然とするところから始まる。すぐに宝に相談しようとスマホを取り出すが、そこには前日、県大会突破を決めた宝を祝福する歓喜の言葉が並んでいて、福は今すぐ本当のことを宝に伝えるべきか迷う。しかしそこへ、宝から『話したいことがある』とメッセージが届く。夕方、部活帰りの宝を公園で待っていた福は、まだ自分の身に起きたことを信じられずにいた。福は「時間が戻せたらいいのに。そしたらもう宝とエッチしない、大人になるまで」と激しい自己嫌悪に陥る。

そこへやって来た宝は、関東大会進出を決めて夢に一歩近づいたにもかかわらず、心底喜んでいるようには見えない。やがて言葉をしぼり出すように「しばらく、やめたい……」と切り出す。会うのをやめたいという意味かと誤解した福に、それはないと否定し、「俺、福とは一生一緒にいると思ってて、いたいって思ってて。福が良ければだけど」と揺るぎない愛を伝える宝。そのうえで、避妊に失敗したあの日以来、「やれば子どもできるかもしれないって分かってたつもりだったけど、全然分かってなかった。そうなったとき、半分こってわけにはいかないんだなって。圧倒的に傷つくのは福で、俺は代わりたくても代われなくて怖くなった、めちゃくちゃ」と、福への負担を痛感し、「だからちゃんと責任持てるまで、大人になるまで」性行為を控えたいというのだ。

福は、宝が自分と同じ苦しみを抱えてくれたことにうれしさと涙がこみ上げるが、一方で不安があふれ出し「帰るね」と歩き出す。突然の行動に驚く宝に、「言えないよ。怖いんでしょ、持てないんでしょ、責任」といい、体の変化があったこと、そして妊娠検査薬が陽性だったことを告げる。動揺しながらも、「ごめん、1人で悩ませて。大丈夫だから」と優しく抱きしめる宝。しかし福は「大丈夫じゃない。大丈夫って何が。何が何で大丈夫なの!? 代われないんでしょ、傷つくの福だって言ったじゃん」と振りほどき、宝も追いかけることができない。福は「宝はそんな意味で言ったんじゃないって、分かってるのに」と心の中でつぶやきながらも、その場を一人で去るのだった。

この、感情をぶつけ合うシーンに、SNSでは「泣いて感情抑えれなくなってるシーンすごすぎた」「号泣」「桜田さんの演技すごい」「桜田ひよりちゃん演技うますぎて」と、桜田の涙の熱演を絶賛する声が。そして、「若者に絶対観てほしい、そして親世代にも観てほしい」「もっと広まってほしいなこのドラマ」「学生にも見てほしい 親としてはお母さんが どう動くかも気になる」と、高校生の世代、その親世代にも見てほしいとの声も多く投稿されている。

■23日放送の第5話に板谷由夏が登場

来週放送の第5話では、以前、アフターピルを処方してもらおうと訪れたクリニックへ福が1人で向かう。診察の順番を待つ間、待合室にいる妊婦や小さな子どもを見て罪悪感にかられる福。診察を前に緊張が走るが、診察室で待っていた医師の野田由紀(板谷由夏)は、そんな福の胸中をおもんばかってか、淡々とした口調で福を診察台へ。やがて妊娠していることを告げられた福は、思わず息をのみ、その脳裏には宝や晴美(石田ひかり)の顔が思い浮かぶ。さらに、エコーの映像を見せてもらった福は、画面の中で小さく、それでもしっかりと動いている心臓を目にして……。

予告で登場した板谷の姿には「産婦人科医役に板谷由夏さん良すぎる」「うれしすぎる」「親身になってくれそうな予感」と早速注目が集まっている。

現在、第4話はTVerで配信中。