只見線利活用推進協議会、国土交通省東北運輸局、JR東日本東北本部は、3者の連携により、只見線の列車内に自転車を折りたたまずそのまま持ち込めるサービス「サイクルトレイン」の社会実験を5月に実施すると発表した。

  • 只見線の定期普通列車イメージ(只見町提供)

列車内に自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインは、全国の鉄道会社で導入事例が増加しているサービス。自転車と列車を組み合わせた新しいサイクルツーリズムの形として、愛車で旅に出たいサイクリストのニーズに対応できることに加え、地元住民の生活の足として、自転車と鉄道を組み合わせる新たな生活様式が生まれることも期待されている。

JR只見線も2023年秋にサイクルトレインの運用実験を実施。運転上の課題がなかったことから、多客臨時列車を活用してサイクルトレインの本格導入に向けた社会実験を行うこととした。実施日は5月11・12・18・19・25・26日。ゴールデンウィーク後の土日に6日間かけて行われる。

  • 車内イメージ(関係者提供)

  • 「只見線満喫号」イメージ図 (提供 : JR東日本東北本部)

対象列車は「只見線満喫号」(キハ110系3両編成)。往路は会津若松駅9時59分発・只見駅12時5分着、復路は只見駅12時48分発・会津若松駅15時39分着で運行され、同列車が停車するすべての駅(会津若松駅、西若松駅、会津坂下駅、会津柳津駅、会津宮下駅、会津川口駅、只見駅)で乗降可能となる。サイクルトレインを利用する場合、往路は1両目、復路は3両目に乗車。1列車につき、区間最大8台まで自転車を持ち込める。

サービス料金は無料とされ、乗車区間の乗車券のみで利用可能。サイクルトレインを利用する際、ネット上の専用申込フォームで乗車する日の3日前までに申し込む必要がある。定員に達した場合、申込みはできない。