福島県とJR東日本東北本部は、「『福が満開、福のしま。』ふくしま秋観光キャンペーン 2023」(9~11月開催)の企画として、只見線の四季をイメージしたラッピング車両や、「びゅうコースター風っこ」を使用した観光列車を運行すると発表した。

  • 只見線キハE120形のラッピングデザインイメージ(JR東日本東北本部提供)

ラッピング車両は只見線全線運転再開1周年を記念して運行され、キハE120形1両(キハE120-7)を使用。車体に只見線の四季をイメージしたデザインを施す。9月中旬から運行開始し、運行期間は2024年1月中旬まで。車両整備等で運行しない日もある。

「びゅうコースター風っこ」を使用する観光列車として、「風っこふくしまハーベスト号」と「風っこ磐越東線号」を設定。いずれも団体臨時列車として運転され、旅行商品はJR東日本びゅうツーリズム&セールスのウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」で発売される。

「風っこふくしまハーベスト号」では、秋の味覚を詰め込んだ駅弁や、福島を代表する果物である桃を使用したスイーツなど、「収穫の秋」「食欲の秋」をテーマに福島のグルメが楽しめる。運転日は11月18・19日。11月18日は新白河駅10時10分頃発・福島駅12時43分頃着、11月19日は福島駅10時0分頃発・新白河駅12時4分頃着で運転される。

「風っこ磐越東線号」は、秋の鉄道旅に合う「あぶくま山菜栗めし」や、あぶくま山系の伏流水で育てられた福島の新たな特産品「福うなぎ」を使用した「うなおむすび」など、磐越東線沿線のグルメを楽しめる。運転日は11月25日。郡山駅を10時12分頃に発車した後、小野新町駅11時12分頃着・11時50分頃発で折り返し、郡山駅に12時48分頃に到着する行程となっている。

  • 「びゅうコースター風っこ」(JR東日本東北本部提供)

「『福が満開、福のしま。』ふくしま秋観光キャンペーン2023」ではその他、観光路線バス「奥会津ぶらり旅」に紅葉シーズン限定の平日コースが新設されるほか、10月1日の只見線全線運転再開1周年を記念した特別列車「再会、只見線1周年号」の運行に合わせ、只見駅前でおもてなしを実施。国内でも珍しいボンネットバスを使用した「長床レトロバス」は、大イチョウが見頃になる長床へ、喜多方駅からの直通往復バスとして特別運行される。