フジテレビの宮司愛海アナウンサーが3月30日、音楽ストリーミングサービス・Spotifyで、ポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』を配信。これまでのキャリアで、最も難しかった仕事を明かした。

4回で終了したコーナー「良い経験」

宮司愛海アナウンサー

寄席に足を運ぶなど、以前より“落語好き”を公言している宮司アナ。過去には、スポーツ番組でディレクターの発案により、“落語でスポーツ”というコーナーを任されたそうで、「落語でその日あったスポーツニュースを紹介する」と説明。続けて、「高座を用意され、めくりがあり、羽織もわざわざ借りてきてくれて。扇子も渡されて、座布団に座らされて……」と振り返りながら、「上下(かみしも)も見よう見まねですよ。誰かに習ったことがあるわけじゃないから」とつぶやいた。

噺家に江戸言葉を監修してもらい、落語に挑んだ宮司アナは、「“今日は競馬で○○があったらしいよ”、“するってぇと……”みたいにやったんですよ。恥ずかしい」と苦笑い。慣れない落語に加え、生放送だったため、「小難しいことをやんなきゃいけないのに、時間内に収めなきゃいけない。私の人生の中でもっとも難しい仕事をやることになって」と吐露。コーナーが始まってからは、「その日のオンエア、全部そこに集中しちゃう。それ以外のことに手が回らなくなる」といっぱいいっぱいだったことを明かし、「結果、4回で終わっちゃった」と回顧した。

「今や伝説ですよ(笑)。今までで一番難しいし、もう二度とできない」と苦笑しながら振り返った宮司アナ。「4回で終わっちゃったんだけどね。良い経験ですよ。自分でやっていると、いかに難しいかがよくわかりました。簡単じゃないです」と語り、噺家に対して、「あれは職人技ですよ。そりゃあ、一人前になって人を感動させられるようになるのに、何十年もかかるのは本当にうなずける」と尊敬の念。最後は、「もうやらないけどね。できないよ。リスペクトの気持ちがあるから、そんな簡単にやってみたいとは言えないな」と語って、話題を締めくくっていた。

【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。