JR北海道とJR東日本は19日、「北海道&東日本パス」(春季)の発売について発表した。2024年春季は特例を適用する区間に室蘭本線室蘭~東室蘭間が加わる一方、昨年まで発売していた「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」は「設定いたしません」とのこと。

  • 2024年春季の「北海道&東日本パス」を発売。3月16日から室蘭本線室蘭~東室蘭間も特例が適用され、特急列車の普通車指定席の空席を利用できる

「北海道&東日本パス」はJR北海道およびJR東日本の全線(JR東日本のBRTも含む)と、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行の快速・普通列車(普通車自由席)が連続する7日間乗り放題となるきっぷ。特急列車等は原則として利用不可(「北海道&東日本パス」とは別に運賃・料金が必要)だが、特例として特急列車等の普通車自由席などを利用できる区間がある。

2024年春季、特例を適用する区間は3区間に増える。奥羽本線新青森~青森間は特急列車等の普通車自由席に加え、全車指定席で運転される快速列車等の普通車の空席も利用可能。石勝線新夕張~新得間は3月15日まで特急列車の普通車自由席、ダイヤ改正後の3月16日から特急列車の普通車指定席の空席を利用できる。室蘭本線室蘭~東室蘭間は3月16日乗車分から特例が適用され、特急列車の普通車指定席の空席を利用できるようになる。

「北海道&東日本パス」で北海道新幹線を利用する場合、新青森~新函館北斗間の区間内で相互発着する場合に限り、特定特急券の別途購入によって立席(空いている席)で利用可能。なお、昨年まで発売された「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」(「北海道&東日本パス」との併用により、北海道新幹線を立席で利用できるほか、道内で運転される特急列車の普通車自由席が1日乗り放題)について、2024年春季は設定なしとされた。

「北海道&東日本パス」の2024年春季における発売期間は2月20日から4月16日まで、利用期間は3月1日から4月22日まで。発売額は大人1万1,330円・小児5,660円。JR北海道・JR東日本のおもな駅と指定席券売機、おもな旅行会社で発売される。