JR九州熊本支社は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、豊肥本線と鹿児島本線において通勤・通学時間帯に運転される列車の編成両数を見直し、混雑緩和を図ると発表した。豊肥本線の肥後大津駅を17~18時台に発車する上り列車の運転間隔も変更する。

  • 豊肥本線の普通列車に使用される821系

豊肥本線の熊本~肥後大津間は、国土交通省による調査で2022年度の混雑率が135%となるなど、混雑が激しくなっていた。ダイヤ改正後、朝および夕方以降の列車本数に大きな変更はないが、提供定員数を増やすことで混雑緩和を図るという。

朝の時間帯、7~9時に熊本駅を発着する列車の本数は下り7本・上り10本。現在、下り列車の提供定員数は2,660人、上り列車の提供定員数は3,720人だが、ダイヤ改正で下り列車の提供定員数を3,080人(定員比116%)、上り列車の提供定員数を4,140人(定員比111%)に増やす。夕方以降の時間帯、17時から20時59分までの間に熊本駅を発着する列車の本数は下り12本・上り13本。現在、下り列車の提供定員数は3,640人、上り列車の提供定員数は4,060人だが、ダイヤ改正で下り列車の提供定員数を4,200人(定員比115%)、上り列車の提供定員数を4,620人(定員比114%)に増やす。

肥後大津駅を17~18時台に発車する上り列車の運転時刻も一部変更。現行の肥後大津駅18時12分発・熊本駅18時53分着の普通列車を繰り上げ、肥後大津駅18時5分発・熊本駅18時41分着とすることで、前後の列車との運転間隔を20分前後で均等化させる。熊本駅でこの列車から八代行の列車(熊本駅18時44分発)に乗り換えることもできる。

鹿児島本線においても、17時から20時59分までの間に熊本駅を発車する下り列車(八代方面。列車本数は16本)の提供定員数を現行の4,800人から5,500人(定員比115%)に増やす。なお、豊肥本線・鹿児島本線ともに通勤・通学時間帯以外にも一部列車の編成両数を見直すとしている。