JR九州は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、福北ゆたか線の朝通勤・通学時間帯に長者原駅を始発とする博多行の普通列車を増発して混雑を緩和し、香椎線の宇美方面から接続を設けることで利便性向上を図ると発表した。

  • 福北ゆたか線に長者原駅始発の普通列車(博多行)が新設される

長者原駅はJR九州発足後の1988(昭和63)年に開業。篠栗線(現在の愛称は福北ゆたか線)と香椎線が立体交差する地点にホームを設置し、両路線の乗換えを可能にしている。

現在、福北ゆたか線の博多方面は直方駅発着・新飯塚駅発着・篠栗駅発着の列車が設定され、朝の時間帯は直方駅または篠栗駅から博多行の快速・普通列車などが運転される。新設の普通列車は、これまで列車の発着がなかった長者原駅を始発駅とし、同駅8時4分発の博多行として運転。長者原駅を8時台に発車する快速・普通列車を現行の6本から7本に増やし、混雑緩和を図る。

長者原駅始発の列車新設にともない、香椎線から福北ゆたか線への接続も改善。現在、宇美駅を7時49分に発車する普通列車(西戸崎行。長者原駅到着は8時2分)で福北ゆたか線へ乗り換える場合、長者原駅を8時9分に発車する直方発博多行の普通列車に乗り換える必要があった。ダイヤ改正後、宇美駅の発車時刻を1分繰り上げて同駅7時48分発とし、長者原駅到着を8時1分とすることで、長者原駅始発の普通列車へ乗換え可能に。宇美方面から福岡市内への利便性が向上する。

なお、JR九州によれば、朝の通勤・通学時間帯、7時15分から8時45分までの間に博多駅に到着する福北ゆたか線の列車本数は現行の8本から9本(1本増)となり、提供定員数も現行の6,100人から6,840人に増加(定員比112%)するとのこと。福北ゆたか線の最終列車(博多発新飯塚行)も変更を予定しており、博多駅の発車時刻を現行の23時44分から23時49分として5分繰り下げるとともに、両数を現行の2両編成から3両編成に増やし、混雑緩和を図るとしている。