11月21日よりTBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で放送中の『恋愛のすゝめ』(毎週火曜24:58~25:28 ※放送日によって放送時間が異なる)で連続ドラマ単独初主演を務める俳優の綱啓永にインタビュー。2018年に俳優デビューしてから5年経った今の俳優業への思いや転機、本作への思いなど話を聞いた。

  • 綱啓永

    綱啓永 撮影:加藤千雅

――2017年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入りされましたが、お母さまの友人の方に勧められてコンテストに応募したとのことで、ご自身としてはもともと芸能界を目標にしていたわけではなかったのでしょうか。

興味はありましたが、全然現実的には考えてなかったです。漠然とした憧れというだけで、そこできっかけをいただいたから入ったという感じです。

――芸能界に飛び込んでから、俳優としてやっていくぞという覚悟が芽生えたのはいつ頃でしょうか?

明確にここというのはなくて、気づいたらという感じです。でもドラマに出始めて、親が喜んでくれる姿を見て、僕の中で決心がついたと思います。

――『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の頃でしょうか?

そうだと思います。

■俳優業は「一番は家族のためにやっている」

――作品を重ねられてきて、今の俳優業に対する思いをお聞かせください。

向き合い方はもしかしたらしっかりしてきているのかなと思いますが、いい意味で今までと変わっていない気がします。一番は家族のためにやっていて、そこは変わっていないですし、たぶんこの先も変わらないと思います。自分のためにとなると、ここまで頑張れないと思うので。

――ご家族のためにというのは、活躍している姿を見て喜んでくれるから頑張ろうということでしょうか。

そうです。最近だと、渋谷モディの大画面に僕が出ていて、友達と一緒にいたので撮ってもらって家族のLINEグループに写真を送ったら、家族がわざわざ見に行ってくれて1時間くらい渋谷に滞在していたみたいで(笑)。そのエピソードを聞いて改めて、頑張らないといけないなと思いました。

――「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受ける前から、ご家族は綱さんに芸能界に入ってほしいという思いがあったのでしょうか。

どうなんでしょう? 父親は自分が目立ちたい人間なので、いつも僕が表に出ていると、「いいな~お前」って言われます(笑)

  • 綱啓永

■「『君花』の前と後では、自信が明らかに違う」

――昨年放送された『君の花になる』ではボーイズグループ・8LOOMのメンバーを演じられ、とても話題に。『君花』出演後の変化をお聞かせください。

もちろん状況はガラリと変わりましたし、今まではもっと気楽にやっていた気がしますが、今はいい意味で「この仕事をしっかりやっていかないといけないな」「負けてられないな」といった欲求が目覚め、対抗心が芽生えるぐらい自分に自信もついてきたのかなと。『君花』の前と後では、自信が明らかに違うなと感じています。

――対抗心というのは、同じ世代の方たちに負けないように頑張ろうという気持ちでしょうか?

そうですね。そういう思いが芽生え、本当に大事な作品になりました。家族もめちゃめちゃ喜んでくれましたし。