イカロス出版は、鉄道模型のディテールアップやウェザリング時に役立つ実車の写真を満載した資料集『鉄道模型のための車両資料集 キハ85・キハ183』(佐々木龍著)を11月22日に発売した。
2023年にすべての定期運用が終了したJR東海の特急形気動車キハ85系、JR北海道の特急形気動車キハ183系を対象に、ディテールアップやウェザリング時に役立つ実車の写真を満載した資料集となっている。国鉄末期からJR誕生直後に登場し、JRを代表した気動車特急の最晩年の姿をモデラー視点で観察した。サイドビューや屋根上、妻面、車両内部といった実車のディテールを紹介し、細密化や汚し塗装のヒントを載せている。
実際の車両が持つサビや汚れなどの独特の風合いを再現したい場合の参考になるほか、気になるライトまわり、実車ではなかなか観察できない屋根上や床下機器、さらには妻面にも注目。鉄道模型では簡略化されている細かいところまで写真で確認できる。
内部に関して、キハ85系の先頭車は前面展望が楽しめるようにガラス仕切りとなっており、模型でも大きな前面窓からは運転席の内装などがよく見える。思ったよりも内部が見えてしまうデッキ部分や、シートや床など内装の色も目立つため、特定番代にこだわって制作する際の資料となる。『鉄道模型のための車両資料集 キハ85・キハ183』はB5判・96ページ。定価2,090円となる。