近畿日本鉄道は、2023年度も大みそかから元旦にかけて終夜運転を実施(一部路線を除く)する。大阪地区では奈良線のほか、大阪線や京都線・橿原線、南大阪線などでも終夜運転が行われ、各路線で臨時特急列車も設定される。

  • 近鉄大阪線の大みそか終夜運転。今年度も「ひのとり」を使用した臨時特急列車が運転される

大阪線は大みそかから元旦にかけて、伊勢方面の臨時特急列車を約30～60分間隔で運転。大阪難波発五十鈴川行の臨時特急列車を7本(うち3本は「ひのとり」)、五十鈴川発大阪上本町・大阪難波行の臨時特急列車を6本(うち3本は「ひのとり」)設定する。

大阪線における一般列車の終夜運転は大阪上本町～榛原・名張間で実施。普通のみ上下計23本を設定し、約30分間隔での終夜運転を行う。河内山本駅で大阪線と接続する信貴線も終夜運転を行い、河内山本～信貴山口間で普通を約30分間隔で運転。西信貴ケーブルも信貴山口～高安山間で約20～30分間隔の終夜運転を予定している。

  • 近鉄京都線・橿原線では、大みそかから元旦にかけて伊勢方面および橿原神宮前駅への臨時特急列車が運転される

京都線・橿原線も大みそかから元旦にかけて臨時特急列車を運転。伊勢方面の臨時特急列車を上下計2本設定し、1時台に京都発宇治山田行、3時台に五十鈴川発京都行を運転する。京都・大和西大寺～橿原神宮前間の臨時特急列車は上下計4本(橿原神宮前行は0時台と3時台、橿原神宮前発は1時台と4時台に運転)。0時台に大和西大寺発京都行の臨時特急列車も運転される。

あわせて京都・新田辺～大和西大寺～橿原神宮前間で普通(一部急行)を計33本設定し、約20～30分間隔で運転。天理線も京都・平端～天理間で計16本を設定し、約30～50分間隔の終夜運転を実施する。田原本線(新王寺～西田原本間)は大みそかの終夜運転を行わない。

  • 近鉄南大阪線の大阪阿部野橋～橿原神宮前間で大みそか深夜に臨時特急列車を設定

南大阪線は大阪阿部野橋～橿原神宮前間で臨時特急列車を上下計2本設定(1時台に橿原神宮前発大阪阿部野橋行、2時台に大阪阿部野橋発橿原神宮前行を運転)。同区間で普通(一部準急)も計15本設定され、大阪阿部野橋発は同駅2時20分発まで約30分間隔、橿原神宮前発は同駅1時40分発まで約30分間隔で運転される。その他、尺土～橿原神宮前間で0時台と2時台に上下計4本を設定。橿原神宮前発の最終列車は、同駅3時25分発の古市行となる。

道明寺線は道明寺～柏原間で普通を計12本設定し、道明寺駅2時34分発・柏原駅2時42分発までそれぞれ約20～40分間隔で運転。御所線は尺土～近鉄御所間で普通を計7本設定し、近鉄御所駅2時45分発・尺土駅3時37分発までそれぞれ約50分間隔で運転する。長野線は大阪阿部野橋・古市～河内長野間で普通を計8本設定し、古市駅2時28分発・河内長野駅2時50分発までそれぞれ約30分間隔で運転。吉野線(橿原神宮前～吉野間)は大みそかの終夜運転を行わない。