阪神電気鉄道は7日、阪神タイガースの日本一を記念し、特別ラッピングを施した「日本一特別ラッピングトレイン」の報道公開を甲子園駅と尼崎車庫で実施した。

  • 阪神電気鉄道8000系「日本一特別ラッピングトレイン」。阪神タイガースの日本一を記念したヘッドマークシールと副標を掲出

同社を親会社に持つプロ野球チーム、阪神タイガースは「SMBC 日本シリーズ 2023」でオリックス・バファローズを下し、38年ぶり、球団史上2度目となる日本一を達成した。これを記念し、阪神電車の8000系・1000系(各1編成)を特別にラッピング。「日本一特別ラッピングトレイン」として、2024年1月下旬まで運行する予定となった。

「日本一特別ラッピングトレイン」となった8000系(8211編成)は尼崎車庫で公開された。車体側面のドア横に岡田彰布監督をはじめ阪神タイガースの選手11名がラッピングされ、車体中央のドア上部に「日本一ご声援ありがとうございました」とのメッセージが入り、阪神タイガースファンや沿線住民に感謝の言葉を伝えている。車内に岡田監督と選手22名のポスターも掲出。車内でも「日本一」の余韻に浸ることができる。

  • 車体側面に阪神タイガースの選手をほぼ等身大でラッピング

  • 阪神タイガースを日本一に導いた岡田彰布監督

  • 阪神タイガースの選手をラッピングしたほか、中央のドア上部に「日本一ご声援ありがとうございました」の文字も

尼崎車庫での公開に先立ち、甲子園駅で8000系「日本一特別ラッピングトレイン」の走行風景も公開された。同車両は9時48分、営業列車として甲子園駅に入線。監督・選手のラッピング等に注目する駅利用者も多かったようだった。

阪神タイガースは2003(平成15)年と2005(平成17)年にセ・リーグ優勝を果たしたが、当時は車体の特別ラッピングは実施されなかった。今回の「日本一特別ラッピングトレイン」はセ・リーグ優勝後に福島駅などで設置された選手や岡田監督の等身大パネルにリンクさせる形で計画されたとのこと。ただし、阪神タイガースが日本シリーズで勝利する保証はなく、どきどきしながら戦況を見守ったという。

8000系のラッピング作業自体は、日本一を達成した11月5日の翌日に行った。11月6日はあいにくの雨天だったが、作業員の頑張りもあり、11月7日の運行開始に間に合った。

  • 窓下に「日本一」のロゴが飾られている

  • 車内では選手のポスターがずらりと並ぶ

  • 車内では選手のポスターがずらりと並ぶ

  • 8000系「日本一特別ラッピングトレイン」は甲子園駅でも注目を集めていた

「日本一特別ラッピングトレイン」(8000系・1000系)は本線・神戸高速線から山陽電気鉄道へ乗り入れ、大阪梅田~山陽姫路間で運行されるほか、1000系のみ阪神なんば線から近鉄奈良線にも乗り入れ、近鉄奈良駅まで運転される。阪神なんば線などでの運行開始は11月8日からの予定。阪神電車のサイトに「日本一特別ラッピングトレイン」の運行ダイヤが公開される予定となっている(状況により運行ダイヤを変更する場合がある)。

なお、阪神タイガース日本一の記念企画として、11月10~12日の期間限定で武庫川線の5500系「TORACO号」「トラッキー号」を連結して4両編成とし、本線・神戸高速線(大阪梅田~高速神戸間)で特別運行を実施予定。こちらも運行ダイヤは阪神電車のサイトに公開される。