役柄の成長と同様に、俳優としても学ぶべきものが多い現場だという。
「監督やプロデューサーさんからもカメラが回ってないときにも集合をかけたりと、声かけてほしいとご指摘いただきました。実は、今まであんまり人を引っ張るような立ち位置にいたことがなくて、戦隊もののときとかはレッドだったので意識の中ではあったのですが、共演者がみんな年上だったりと支えてもらいながらの部分が多かったんです。今回の現場は、そういった面では、みんなの心の支え合いじゃないですけど、そういうふうにならなきゃなとか、思うようになりました」
南雲役を務める主演の鈴木亮平からも多くの学びがあるようだ。
「鈴木さんは尊敬している俳優さんだったので、今回初めて共演させていただけて、光栄です。先生の役なので、正直、本当に自分も生徒みたいな気持ちになってしまうので、失礼なこと言ってしまっていないかなと心配になるほど、僕たちとコミュニケーションを沢山とってくださって本当に心強いです。台本にはなかったり、書いてないような部分も全部南雲先生としてのアドリブだったりと、立ち振る舞い含め、鈴木さんからたくさん学ばせていただいています」
山住香南子役の黒木華については、「カメラが回ってないときでも野球の応援は一番声を出してくださっていたり、芯のある山住先生を演じてくださるので、一緒に声出しを楽しみながらチームで懸命に目標に向かっています」と語る。
そして、「役者は個人のお仕事だったりもするので、お互いの個性や価値観を認め合うことを大事にしています。この現場ではそういうところまで本当の部活みたいに、みんながお互いの事を思いやって、いい作品にしようと思っているチームです。野球のシーンも本当に多いので、“チーム感”をすごく感じる現場です。視聴者の皆様の心に残っていくような作品になると確信しています」と手応えを口にし、「あとは、僕自身は学生時代に部活をほとんどやってきていないので、本当に初めての青春ぐらいの気持ちでここ何カ月かは過ごしています(笑)」と加えた。
■すでに反響実感「うれしかった」 父親の言葉に喜びも
また、すでに多くの反響があるそうで喜びを語る。
「僕は野球をやっていたので、野球を一緒にやってた当時のメンバーからも久々に連絡をもらいました。その頃のママ友からも母のところに連絡があったみたいでそういうのもうれしかったです(笑)。僕が野球を始めたきっかけは、父が無理やり始めさせたことだったのですが、映像を通してですけど、『あさひがまた野球しているのが見られてうれしい』と言ってくれたのは、自分自身もうれしかったです」
最後に、今後の見どころについて「野球シーンもすごく時間をかけてリアルに撮っているのでそこに注目していただきつつ、鈴木さん演じる南雲先生や小日向さん演じる犬塚さんのシーンに感動があったり、サスペンス要素も少しあるので注目していただきたいです。あとは、日沖(菅生新樹)たち3年生が最後の夏なので、そこも見どころです」とメッセージ。「椿谷的には、一番努力して成長を見せられるところが自分の武器だと思って演じているので、後半にかけてどう成長していくのか、どういうキャプテンになっていくのか見守っていただきながら、視聴者の皆さんには最後まで楽しんでいただきたいです!」とアピールした。
(C)TBSスパークル/TBS 撮影:ENO、Len