8月10日に25歳を迎えた齋藤。抱負を尋ねると「早く大人になりたいです」と答えた。

「25歳になって自分なりに成長してきているかなと思っていましたが、若いときに自分のことよりもお仕事のことを考えていたので、人としての成長スピードは遅い気がします。今は自分のことをたくさん考える時間があるので、人として早く大人になりたいです」

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乃木坂46を代表するエースとして活躍し、さまざまな経験を経て人一倍成長しているに違いないと思うが、本人は「全然です。(大人の)フリが上手なだけです」と否定する。

齋藤的にどうなったら大人なのだろうか。

「大人の定義はいろいろあると思いますが、この作品みたいに、人に愛を持って接するというのは、言葉で言うと簡単ですがなかなか難しいことだなと。家族は無条件に、血のつながりから愛情が生まれますが、それ以外の人に愛を持って接するというのは大人じゃないとできないと思うので、早くそうなりたいです。愛情表現の形はいろいろあれど、私はちょっとねじれてしまっている部分があるので、少しずつ正していきたいと思います(笑)」

さらに、自身のモットーについて尋ねると「何事も重たく考えないこと」と答えた。

「表に出るお仕事は日々いろんなことがありますが、考えても仕方のないことが山ほどあるので、考えるけど思い悩まないように。『なんとかなる』『しょうがない』という気持ちも大事に持つようにしています。グループにいたときにいろいろ揉まれ、そこにたどり着いたのだと思います」

■“こうなりたい”願望はなく「求めていただいたらできるだけ応えたい」

卒業発表時、今後について「これからゆっくり考えていきたい」とコメントしていたが、「今もそんなにスタンスは変わっていない」と語る。

「私は『超売れたい』という思いもないですし、『女優をやりたい』『モデルをやりたい』『どんな作品に出たい』という気持ちもなく、ただ、『齋藤飛鳥でお願いします』と言ってくださったことに対して応えたいというか、求めていただいたらできるだけ応えたいというだけなので、どうなりたいというのはないです。とにかく楽しくやっていけたらなと思います」

ソロ歌手としての可能性についても、「素敵な土台を作ってくださったら歌もやるかもしれません」とのこと。星野源の楽曲「生命体」のミュージックビデオではダンスを披露したが、「ダンスはもうできないと思っていましたが、星野源さんに声をかけていただいて。いろんなご縁があると思うので、 間口を広く考えていきたい」と述べ、「想像できない未来に今来ていると思うので、今から楽しいですし、これからも楽しみです」と期待に胸を膨らませた。

最後にファンに向けて、「グループのときも私らしく楽しんでいましたが、1人になってからのほうがのびのび生き生きしているように見えていると思うので、『楽しくやっているな』『穏やかに生活しているな』と温かく見守ってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

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■齋藤飛鳥
1998年8月10日生まれ、東京都出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年2月、乃木坂46の1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビュー。2016年7月リリースの15thシングル「裸足でSummer」で初めてシングル表題曲のセンターを務めた。2022年11月、31stシングル「ここにはないもの」の活動をもって同グループを卒業すると発表。同シングルで5度目となるシングル表題曲のセンターを務めた。そして、今年5月17日・18日の卒業コンサートをもってグループの活動に幕を下ろした。乃木坂46時代からモデルや女優としても活動している。

ヘアメイク:秋鹿裕子(W) スタイリング:市野沢祐大(TEN10) ベスト、シャツ、スラックス(全てPONTI/MAEDA DESIGN LLC.)、チョーカー(ODAKHA/S&T)、ピアス(sharanpoi)、リング(全てAdlin Hue)、その他スタイリスト私物