フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、その日出会った人の部屋で夜を明かす生活を送るシュラフ石田さん(32)に密着した『今晩 泊めてください ~ボクと知らない誰かのおうち~ 前編』を8日に放送する。

  • 「今晩泊めてください」とフリップを掲げるシュラフ石田さん

リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げる石田さん。なぜか泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、お風呂を借りたり、一緒にゲームをしたりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。この生活を始めて4年、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきた。

元々、引っ込み思案なタイプだったという石田さんだが、「何のしがらみもない一期一会の関係なら、自分らしくいられる」と、28歳で仕事を辞め、貯金を切り崩しながらこの暮らしを続けている。

石田さんが「家主さん」と呼ぶ人々はなぜ、その日に出会った彼を家に泊めるのか。カメラを向けているうちに見えてきたのは、それぞれが抱える“心の空白”だった。

2022年の大みそか。大阪にいた石田さんを泊めたのは、20代の男性。心の病を抱えながら、一人暮らしを始めたばかりだという。風呂を沸かし、年越しそばを振る舞ってくれた。石田さんは、男性のこれまでの苦しみや過去に耳を傾け、一緒に新年を迎える。

その一方で、大学時代の友人からは「働くべきだ」「何がしたいのか分からない」と問い詰められるが、石田さんは「今が楽しければいい」と頑なに聞き入れない。

自由気ままに生きる男と、彼を受け入れる人々の不思議な一夜。今夜は、どんな出会いが待っているのか…。ナレーションは、ドキュメンタリー初挑戦となる、あのが担当する。

(C)フジテレビ