JR貨物は19日、同社の第1種鉄道事業線区である通称「名古屋港線」(東海道本線の山王信号場から名古屋港駅まで)について、2024年4月1日付で廃止することとし、国土交通省に対して第1種鉄道事業廃止の届出を行ったと発表した。

  • 通称「名古屋港線」は山王信号場から名古屋港駅までを結ぶ(JR貨物提供)

  • 「名古屋港線」は一部区間で東海道新幹線と並行している(JR貨物提供)

「名古屋港線」は1911(明治44)年に名古屋~名古屋港間で貨物輸送を行うため開業。1987(昭和62)年4月にJR貨物が発足して以降、車扱貨物を輸送してきたが、名古屋港駅での取扱いがなくなる見通しとなったため、廃止の届出を行ったという。

廃止区間となる山王信号場(起点)から名古屋港駅(終点)までのキロ程は6.2km。途中駅なし。輸送品目は機器工業品等とされている。2013~2018年は年間6,000トン(2014年は7,000トン)を輸送していたが、2019年・2020年は年間5,000トン、2021年は年間4,000トン、2022年は年間3,000トンとなり、輸送量が減少していた。