JR九州は29日、長崎駅周辺で建設を進める新長崎駅ビル(仮称)も含めた施設名称を「JR長崎駅ビル」に決定したと発表した。あわせて商業施設「アミュプラザ長崎」も名称を変更する。「JR長崎駅ビル」は2023年秋の開業を予定している。

  • 「アミュプラザ長崎 新館」イメージ(JR九州提供)

増床部分の新長崎駅ビル(仮称)と既存部分のビルを合わせた施設を新たに「JR長崎駅ビル」と命名した。増床部分は鉄骨造13階建て。1~4階と5階の一部を商業ゾーン「アミュプラザ長崎 新館」、5・6階をオフィスゾーン「JR長崎駅ビル・オフィス」、1階と7~13階をホテルゾーン「長崎マリオットホテル」とする。

既存部分は1~5階を商業ゾーン「アミュプラザ長崎 本館」、6~10階をホテルゾーン「JR九州ホテル長崎」、高架下の商業ゾーンを「長崎街道かもめ市場」とする。

  • 「JR長崎駅ビル」のイメージ(JR九州提供)

  • 「アミュプラザ長崎 本館」イメージ(JR九州提供)

「アミュプラザ長崎」は、既存部分を「アミュプラザ長崎 本館」に改名し、増床部分を「アミュプラザ長崎 新館」に。新館は86店舗の出店が決定しており、大型店舗として総合家電量販店「エディオン」、カジュアルウェア「ユニクロ」、ファッションブランド「ジーユー」、体験型コンテンツを提供するアミューズメント施設「ナムコ」が出店する。「ユニクロ」と「ジーユー」は長崎市内最大級の売場面積となる。

「JR長崎駅ビル・オフィス」は長崎駅に隣接し、昨年開業した西九州新幹線・在来線改札口からダイレクトアクセスが可能。長崎最大の貸室1フロア約1,150坪(5階)とし、先進の設備が導入され、ワークスタイルに合わせたレイアウトを実現できる。

博多や鹿児島などで展開しているコワーキングスペース「Q」が、「Q-Lounge NAGASAKI」として長崎へ初進出。ガーデンを望む約500坪の空間を提供するほか、屋上庭園内スペースの一部も活用する予定となっている。個室ブース・フォンブース等も設置し、多様なワークスタイルに対応する。

  • 「Q-Lounge NAGASAKI」イメージ(JR九州提供)

  • 「長崎マリオットホテル」イメージ(JR九州提供)

「長崎マリオットホテル」は、稲佐山、長崎港、市街地を望む立地で、客室数は207室。うち約7割の部屋にバルコニーが付く。オールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バーラウンジ、カンファレンスルーム、フィットネスジム、エグゼクティブラウンジといった付帯施設も。2024年初頭の営業開始を予定している。