大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で徳川家に嫁いだ信長の娘・五徳を演じている乃木坂46の久保史緒里。大河ドラマ初出演にして重要な役どころを任された久保にインタビューし、本作出演の感想や役作り、主人公・徳川家康の松本潤や織田信長役の岡田准一らとの共演などについて話を聞いた。

『どうする家康』で五徳を演じている乃木坂46・久保史緒里

五徳役の候補の1人として名前が挙がり、オーディションで演技力を評価され役をつかんだ久保。

「何度かプロデューサーさんの前でお芝居をしたのですが、まさか自分に決まるとは思っていなかったので、いい意味でリラックスして思い切り演じることができました。決まったと連絡をいただいたときはすごく震えましたが、今回古沢さんは五徳をどう描くのだろうという楽しみもありました」

父親の影響で歴史好きになったという久保。史緒里の「史」は歴史に由来するそうで、両親や親戚も大河出演に大喜びだったという。

「父親がすごく歴史が好きということもあって、史緒里という名前に歴史の『史』が使われているのですが、地元・東北の歴史ある場所にいろいろ連れて行ってもらっていました。何か両親に恩返しできないかなと思っていたタイミングで大河が決まり、家族がすごく喜んでくれたのがうれしくて、親戚からも連絡が来ると聞いてうれしかったです」

アイドルとして活動する一方、女優としても経験を重ね、さまざまな作品に出演する中で女優業への思いは増しているという。

「女優業に興味を持ち、いろいろなことに挑戦したいと思っている中で大河に挑戦させていただき、現場に入って皆さんとお芝居する中で、その場で生まれる感情がいくつもあり、この感覚を味わえるのはすごく貴重だなと感じました。これからもそういう瞬間を重ねていける人になりたいです」と述べ、「大河に出演したことで、乃木坂46の子なのだと知ってもらえたら、そんなにうれしいことはないです」という思いも明かした。

久保は5月7日に放送された第17回「三方ヶ原合戦」で初登場したが、タイトルバックに自分の名前が載っているのを見たときは「震えました」と振り返る。

「実感がより湧いた瞬間でもありました。自分の名前がこの作品に刻まれている瞬間を目の当たりにして、ものすごく緊張もしましたが、これを家族が見てくれているのかなというのが一番に浮かびました」

また、オンエアを初めてリアルタイムで視聴したときは、「テレビの前で1人で正座して見ていました」と明かし、「始まる5分前には正座して。自分が出ていないときもいつかここに自分の名前が載る日が来るのかという気持ちで見ていたので、『いつ来るんだろう』と緊張もしましたが、やはりうれしかったです」と語った。

メンバーや卒業生も久保の出演を楽しんでいるようだ。

「同期の向井葉月ちゃんはいつもメンバーの出演作を見ていて、『いつ出るの?』と初登場を楽しみにしてくれていて、出演後も『かっこよかったよ』と感想をもらいました。齋藤飛鳥さんの卒業コンサートの日には、会場にいらしていた先輩の生駒里奈さんが『大河すごいね』と声をかけてくださって、すごくうれしかったです」

出演が決まったときに大喜びしていた家族や親戚ももちろん、毎週楽しんでいるようで、「山形に住んでいる祖母が毎週私の姿を見ながら泣いているそうで、そんなに喜んでもらえたんだといううれしさがすごくありました」と笑顔で話した。